『シャイニング』
映画よりも遙かに怖かった。
今でこそスティーヴン・キングといえば泣く子も黙る(というか)、知らぬものもない大作家だが、この本が出た当時は「知る人ぞ知る」という存在だった。版元もパシフィカ(プレジデント社発売)というそれなりにマイナーな出版社だった。
僕が持っている初版本は1978年の発行。僕はこのときにはもう、『キャリー』と『呪われた町』を読んで、キングさんの大ファンになっていた。だから期待に胸を膨らませてこの本を手にとったのだが、読んでぶっ飛びました。本当に冗談抜きで怖いんだもの。とくに上巻の終わりの部分(起き上がる浴槽の死体)は読んでいて寒気を感じた。映画よりも遙かに怖かった(キューブリックの映画ももちろんそれなりにとても面白かったけど)。
それからしばらくは熱心にキング作品をフォローしていたけど、ここのところはほとんど読んでいません。どうしてかな?