『No One Here Gets Out Alive』
ジム・モリソンの伝記、完訳版が出版されないものか。
ジム・モリソンの伝記、『誰も生きてここから出ることはできない』。この本は1982年にシンコー・ミュージックから『ジム・モリソン 知覚の扉の彼方へ』というタイトルで訳出刊行されたが、残念ながら完訳ではなかった。音楽系の出版社なので、音楽と直接関わりのない部分は端折られているようだ。完訳版が出版されないものか。
僕が最初にドアーズを聴いたのは「ライト・マイ・ファイア」、1967年のことだった。ラジオからこの曲が流れてきたとき。身体にびりびりと電流が走るようなショックがあった。
初めてビーチボーイズの「サーフィンUSA」、ビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」を聴いたときにもショックは感じたが、「ライト・マイ・ファイア」の場合、更にそのヴォルテージは高かった。以来しばらく僕はドアーズの音楽に夢中になっていた。
ジム・モリソンの少しかすれた独特の声は、60年代後半のあのぴりぴりした空気をそのまま体現していた。