『Italian Country Inns & Villas』
1980年代、僕がイタリアに住んでいるときに買ったガイド
この本は1980年代、僕がイタリアに住んでいるときに買った。英国人の女性旅行作家がイタリアのローカル色豊かな旅館をまわって、その印象を書き記した本で、これはとても役に立った。
愛車ランチア・デルタを運転し、この本を頼りにイタリア各地のいろんな素敵な旅館を泊まり歩いたものだ。おいしい地元のワインをたらふく飲み、料理を堪能した。車の荷室は買い込んだワインでいっぱいになった。
いちばんよく覚えているのはフィレンツェ近郊にあった〈雉鳩亭〉、親切なスイス人の夫婦が経営する、小さなフレンドリーなペンションだ。部屋は3つしかなくて、朝食しか出ないけれど、近所に素敵なレストランがあって、ここの料理は目が覚めるほどおいしかった。
近くの森を散歩するときには、イノシシよけの犬を貸してくれた。犬もとてもフレンドリーだった。そんな素敵な宿を見つけられたのも、この本のおかげだった。