火の神である竈(かまど)の神様のお札
ツツジの名所として知られる文京区の根津神社。日本武尊(やまとたけるのみこと)によって約1900年前に創祀されたと伝えられ、東京十社の一つにも数えられる神社です。最近では、もともと根津神社の氏子であった森鷗外の旧邸を境内に移築するためのクラウドファンディングを行っていることでも話題となっています。
こちらの神社には、非常に多彩な授与品があります。その中の一つがこちらの竈神御札です。竈神とはその名の通り、炊事場にある竈の神様のこと。竈神は火の神とされ、家庭を守ってくれる守護神として信仰されてきました。また、竈のある場所は神の世界とこの世をつなぐ境界として信じられています。そんな炊事場にお祀(まつ)りするお札です。竈三柱として知られる、奥津日子神(おくつひこのかみ)、奥津比売命(おくつひめのみこと)、軻遇突智(かぐつち)の御幣とお札がセットになっています。