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旅する気分を味わえる。新鋭ホテルのモーニング4選

空間を効果的に使い、独自のサービスを展開するマイクロホテル。小規模だからこそ、個性的な朝食を提供しているんです。

Photo: Shinsaku Yasujima, Noriko Yoneyama / Text: Koji Okano

hanare(谷中)

谷中の木造建築を改装したホテル〈hanare〉の「旅する朝食」は、近隣の系列店〈HAGI CAFÉ〉で提供。スタッフが全国の生産者を訪ねて、惚れ込んだエリアの食材で作るモーニングは、2020年7月から東京編に様変わり。奥多摩のわさびの佃煮に青梅の卵を合わせたスクランブルエッグに、青梅ポークのもろみわさび漬け、下町の豆腐や練り物などを和定食に盛り込む。

HOTEL K5(日本橋)

築97年の銀行建築を改装したブティックホテル〈K5〉のメインダイニング〈CAVEMAN〉。ノルウェーの3ツ星レストランでスーシェフを務めた黒田敦喜氏は、北欧のオープンサンド・スモーブローを金曜・土曜・日曜限定の朝食で提供。ニンジンなど野菜が味わい深く、ソース代わりのフムスも滋味たっぷりで、ワインの肴にも。グリーンピースのスープもよいお供になる。

hotel koé tokyo(渋谷)

1階はダイニング、2階はアパレルショップ、3階はホテルと衣食住が融合する〈hotel koé tokyo〉。その食堂〈koé lobby〉の朝のご馳走が、オープンキッチンで焼く国産小麦使用のパン。バゲット、バターロール、食パンの3種にお好みの卵料理が付くセットが朝の定番メニュー。リコッタチーズとキノコのオムレツは、クミンとコリアンダーも香る華やかな味わいだ。

LYURO 東京清澄 by THE SHARE HOTELS(清澄白河)

隅田川沿いの倉庫を改装したこちらのホテルには、バーベキュー料理が名物のレストラン〈PITMANS〉が入る。朝食のエッグベネディクトのマフィンは、溶岩レンガのグリルでじっくりとトーストするため、外は香ばしく、中はふんわりした食感に仕上がる。オランデーズソースの卵黄、バターの風味も濃厚だ。また店内はブルワリー併設、リバービューのテラスも備える。