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麺をツマミに、乾杯。“麺飲み”という新しい提案。首都圏の11軒〜前編〜

酒場の麺というと〆のイメージが強いが、この11軒はいずれも麺が主役!素材や製法にこだわった自家製麺や調理に工夫をこらした麺をツマミに。

Photo: Yoichiro Kikuchi / Text: Kahoko Nishimura / Edit: Haruka Koishihara, Mimi Odahara

四ツ木製麺所

鮮魚のつまみも懐に優しい、下町の麺処。

・店主の守田良一さんは、うどん一筋40年。
・麺は讃岐風、かけつゆは関西風、つけつゆは関東風。小松菜を練り込んだうどんが名物。
・刺し身に煮付け、天ぷらなど。豊洲から引く魚介を使った料理は¥400〜¥600とお手頃。
・近隣の〈杉浦酒店〉セレクトの旬酒が揃う。

特撰ひやむぎ きわだち

唯一無二の麺を組み合わせて。

・店主・永井康太さんは、修業した神楽坂〈蕎楽亭〉で生のひやむぎに開眼し、開店。
・亀戸にある実家の蕎麦屋で毎日製麺した“宵捏ね”の麺を店まで運んでいる。
・麺のお供には純米の樽酒や生樽ビールを。
・ラム料理は5種、少量から頼めるものも。

特撰ひやむぎ きわだちのピリ辛ラム
ピリ辛ラム¥900に「神亀 純米酒」80㎖¥400が合う。

そうめん そそそ 〜その先へ〜

そうめんを軸にした小粋な大衆酒場。

・新スポット〈日比谷OKUROJI〉にオープン。
・そうめんもツマミも酒も和洋さまざま。
・自然派ワインは〈つかんと〉大橋直誉さんがセレクトし、すべてグラスで頼める。
・独特な甘味が人気の小豆島のオリーブ茶は、サワーにするのもおすすめ。

香川産の鮮魚を使ったカガパッチョ
香川産の鮮魚を使ったカガパッチョ¥1,265、「Ohmine junmai」ワンカップ¥1,056。

うず担

中華惣菜と担々麺で気まま飲み!

・野菜が主役の中華とナチュラルワインで人気を集めた〈うずまき〉が、“麺酒場”に転身。
・〈うずまき別館 シェフズテーブル〉の柳沼哲哉シェフが作る常備菜などを10種前後用意。
・担々麺は汁ありとなしがある。
・自家製ピータン豆腐や焼売も必食!

うず担の担々麺
味わい豊かな担々麺¥1,000をナチュラルワイン¥850~(グラス)が底上げ。

広尾はしづめ

製麺所が提案する優しい中華。

・レストランやホテルで愛用される老舗製麺会社〈橋爪製麺〉直営の中華料理店。
・ゴボウ、トマト、山椒などを練り込んだ麺を好みで選んで麺料理に仕立ててもらえる。
・2020年8月からは新技術で刀削麺を開始。
・作家ものや骨董品の和食器も愛でたい。

広尾はしづめの蒸し鶏と千寿葱の温麺
蒸し鶏と千寿葱の温麺¥1,430、ブルーチーズのお豆腐仕立て¥990、グラスワイン¥1,320〜。