大使館勤務から転身。厨房を切り盛りし、出来たてを振る舞う
ケニアのカンバ族出身で、日本のケニア大使館に25年、アンゴラ大使館に3年いました。でも、ケニアにいる母が半身麻痺になってしまって、大使館勤務だとすぐにケニアに帰れない。それにずっと大使館で働いていたから、好きなことをしたいと思って、2015年にケニアの文化を伝えられるカフェをオープンしました。
初めはコーヒーと紅茶を出すだけだったけど、日本に住むケニア人から「ご飯も食べさせて」と言われて、一度ケニアに帰りました。母や親戚にカンバ族の料理を教えてもらって、調理師免許も取りました。今も店の料理は私が全部作ってます。
カンバ族は、食中毒にならないように食べる分だけ作る。だから、この店でも新鮮な食べ物を使って、すぐ作ってすぐ出してます。
日本に長くいるつもりじゃなかったんだけど、もう35年も日本にいます。大変なことはたくさんあったけど、もう忘れてしまった。でもケニアに興味を持つ人が増えたし、日本人と仲良くなれたし、やって良かったと思ってます。
マシューコウズ・バッファローカフェ(大崎広小路)
カンバ族の料理は野菜が多く、イモや豆を多く使う。トウモロコシなどの穀物を粉にして練った主食ウガリは要予約。