コアントロー・ノワール
(コアントロー)
柔らかで贅沢な口当たりは、
ロックで楽しみたい。
オレンジリキュールのコアントローとコニャックのレミーマルタンに、クルミとアーモンドを漬け込んでできたノワール。アンバーカラーが美しい大人のリキュールである。
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シュプリーム・デノワ
(デノワ蒸留所)
19世紀から続くノウハウで
生まれるクルミのリキュール。
オーク樽で5年熟成させたクルミジュースをアルマニャック、コニャック、薪で焼いたシロップなどでブレンド。複雑に入り組んだ味は、カクテルの味をキメる強力な一滴に。
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ルジェ・クレーム・ド・カシス
(ルジェ・ラグート)
1841年、このブランドが
カシスリキュールの歴史を開く。
ルジェ・ラグートのモットーは、リスペクトフルーツ。材料となるカシスは、最高品質の2種類のみを使用。フルーティな味わい、その中に一切のよどみはない。
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十六味保命酒
(入江豊三郎本店)
もち米が生み出す、甘味の強い原酒に、
16種類の薬味で効く。
保命酒は、江戸時代から広島・鞆の浦で生産される、日本の薬草リキュール。リキュールというと西洋文化だと思い込みがちだが、日本オリジナルなものもある。
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バタフライクラシックアブサン
(アルテミジア)
欧州のアブサンと、趣を異にする、
アメリカンレシピとは。
アメリカ禁酒法時代前の手法で造られたアブサンを名匠クロード=アラン・ブニョンがスイスの地で復活。柑橘とミントのニュアンスの奥に広がるアニスの風味が特徴。
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スーズ
(ペルノ・リカール)
もっと知られていい、消化も助けてくれる
苦旨リキュール。
オーヴェルニュ地方に自生する野生のゲンチアナを50%使用することで、本来の苦味をさらに際立たせたゲンチアナの根のリキュール。フランス原産。苦旨い。
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Column
飲み手も造り手も虜にする、
苦味と甘味が混在する世界。
アブサンといえば、頭に浮かぶのが、欧州の芸術家が魅惑の味に溺れたエピソード。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、フィンセント・ファン・ゴッホ……。一時製造禁止となったが、ニガヨモギの香味成分ツジョンの含有率制限をかけることで1981年復活。
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