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あの映画館で最も上映された作品は?〜〈ラピュタ阿佐ヶ谷〉編〜

街の小さな映画館では、どんな作品が繰り返し上映されてきたのか?残っている記録を調べ直し、その上映回数を基にランキングを作成。上位作品について、作品を選びプログラムを組んできた目利きたちが思うこととは。

text&edit: Ryota Mukai

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ラピュタ阿佐ヶ谷が上映してきた上位5作品

1位
血と砂 (’65)

2位
独立愚連隊 (’59)
ああ爆弾 (’64)

4位
江分利満氏の優雅な生活 (’63)

5位
喜劇 とんかつ一代 (’63)

兎にも角にも、岡本喜八

邦画の旧作をメインに特集上映をする映画館。監督や役者の特集はもちろん、撮影所や脚本家などのスタッフを立てたニッチな企画まで幅広く作品を選んでいるけれど、ランキングのトップ4はなんと岡本喜八監督作で占められた。

「当館として岡本監督作品を推し続けてきました。私がプログラムを作っているこの20年ほどの間でも、2度監督特集をやりましたね」と、支配人の石井紫さん。「もちろん個人的にも好きな監督の一人で、チャンスがあれば上映しています。

『血と砂』は戦争や音楽の特集、『ああ爆弾』は出演者である伊藤雄之助や越路吹雪の特集でも掛けてきました。どれも大抵満席になるんです。川島雄三監督『喜劇 とんかつ一代』も人気で、上映のたびに場内が笑いで包まれるほど。まだまだ上映していきますよ」

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