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美しい映像も、ことばがなければ偽りにすぎない|ヴィム・ヴェンダース

「いかに真実味を出せるかです。どの映画にも、脚本段階で俳優に言わせるのが楽しみなセリフがありますが、読んだ時と、実際にシーンの中で口から話された時とでは、全く別物になるんです。読んだ時に心が惹かれるかどうかではなく、セリフとして話された時に真実味が感じられることが大切だと考えています」
 

REINTERPRETATION|新しい定番、未来のヴィンテージ。

日本の伝統工芸には、古くから“写し”という文化がある。過去の名品の形や模様などになぞらえた、作品制作のこと。かの北大路魯山人も、江戸時代の陶工・尾形乾山や桃山時代の陶磁器の写しを数多く作っている。それは、模倣や贋作などでは決してなく、優れた先人へのオマージュであり、自らの力量による再解釈。近年の腕時計デザインも、まさに写しが大きな潮流となっている。むろん他社の過去のモデルを規範としているわけではな

CHALLENGE|新しい定番、未来のヴィンテージ。

ファッションなどの異業種から時計市場に参入することは、意外とたやすい。スイスには、OEMを専門とする時計メーカーが何社かあり、製作を丸投げすることができるから。しかしそれをよしとせず、スイスにアトリエを置き、時計製作に真摯に向き合う非時計専業ブランドが、いくつも存在する。例えば、奇才ミケーレの大胆なデザインが腕時計でも好評なグッチは、1970年代にいち早く独自の時計製作に着手。今年は、時刻表示にお

シンガポールのチャンギ空港に植物園!? 話題のJEWELに行ってきた。

ここはジャングルか、はたまた大都会か。太陽光が燦々と注ぐ、一面ガラス張りの天井から湧き出るように流れ落ちる40m級の滝。世界中から集められた10万本の木々の間を、自動化された無人のスカイトレインが通過する。まさに絵に描いたような未来型の都市空間が広がるジュエル・チャンギ・エアポート内。「City In A Garden(庭園都市)」を都市ビジョンに掲げるシンガポールを象徴する、新スポットだ。植物の

珍奇にもほどがある!? 腐生植物の世界。

植物といえば、光合成を行って栄養分を作る、というのが当たり前だと思ってはいないだろうか? ところが、そんな光合成を捨ててしまった植物たちがいる。「菌従属栄養植物」と呼ばれる彼らは、キノコやカビが地中に張り巡らしている菌糸から養分やミネラルを盗んで生きている。「もらう」ではなく「盗んで」と書いたのには理由がある。ほかの植物でも共生関係にあるものは多いが、「菌従属栄養植物」は、何の見返りを渡すこともな

ビッグメゾンも熱視線。触覚的なスティル・ライフ。

 シェルテンス&アベネスは、公私ともにパートナーであるモーリス・シェルテンスとリースベス・アベネスによるアーティストユニットだ。雑誌のエディトリアルから、エルメスやメゾン・マルジェラ、バレンシアガといった世界中のブランドとのコミッションワークまでを手がけ、オランダのファッションフォトシーンを牽引するカップルとして知られている。

 2001年の結成以来、静物をモチーフとしたコンセプチュアルな写真作

怪しく謎に満ちた、EYEが生み出すアート、音楽、言葉。

 EYEといえば、1980年代に結成されたBOREDOMSのメンバーとしてその名を知る人も多いはず。ハードコア、ノイズ、民族音楽など様々にジャンルを飛び越える音楽性は、常に"変態"という言葉をチラつかせながら、独特なパフォーマンスとともにファンを夢中にさせてきた。傍ら、イラストレーターとしても活躍してきたEYEだが、現在、彼を中心としたグループ展が開催中だ。EYEのコラージュ作品はどれもコンパクト

主観で描いた物語が、世界の誰かに共鳴する。

テロにより愛する家族を突然失った、24歳の青年と7歳の姪のアマンダ。2人を主軸に、悲劇のあとの日常のパリを優しく繊細に描いた映画『アマンダと僕』は、昨年の東京国際映画祭では東京グランプリと脚本賞をダブル受賞し、絶賛された。「あくまで主観的に、今日のパリを撮りました」と脚本・監督のミカエル・アース。「私が作りたいのは、観た人に“私の気持ちをわかってもらえた”と感じてもらえるような映画です。私自身が思

コレ、 欲しい。| アスピディストラ

その多くが中国原産で、日本、台湾、インド、ベトナム、ラオスなどにも分布する。地下茎を這わせ、地表に多肉質の花を咲かす。日本でも庭に植えられる馴染みの深い植物で、Aspidistra elatiorがよく知られる。日本のハランも気がついていないだけで、ひっそりと肉厚な珍花を咲かせているが、海外にはさらに異形の花を咲かせる種が数多くある。