HOPPERS(茅場町)
アーユルヴェーダを掛け合わせた
スリランカ料理をワインとともに。
スパイス料理をカルチャーとして発信し、南アジア各国料理の細分化と創作カレーブームに沸く日本の“スパイス新時代”をリードしてきた〈スパイスカフェ〉伊藤一城さん。次は世界で勝負すべくモダン・スリランカ料理店の開業に打って出た。
シェフは、スリランカ人のマヘシュ・ラサンタさん。モルディブフィッシュやゴラカ(果実を乾燥させて燻製にしたもの)など、スリランカ特有の食材やスパイスは故郷の味。その味覚を柱に、野菜を中心とした日本の食材とアーユルヴェーダの思想を掛け合わせ、ガストロノミーに昇華させるのが狙いだ。
カルダモン入りの白湯から始まる夜のコースは、例えば白菜のような本国にない野菜も使われる。フレンチ発想のソースは、ペアリングで供されるナチュラルワインと相乗。野菜主体のコースの軽やかさや、ドリンクペアリングの提案は、世界的なガストロノミーの潮流でもあり、本国にもないスリランカ料理の“最先端”を東京から世界に伝える。