TaiTan
……えー、新年最初の仕事ですが、時間になっても周啓くんが来ないので1人でスタートします。
今回のテーマは、「永遠のダイヤモンド」です。取り上げるのはBRUTUS編集部から送られてきた『浜崎あゆみ Photo&Episode -Revolution-』。
エイベックスの顔として一世を風靡した2000年代初頭から09年頃までのエピソードとライブ写真が載っている本です。僕は今までの人生で浜崎あゆみに関心を持ったことがなかったんですけど、最近すごいなと思った出来事があって。
ジュエリーブランドの〈ゆきざき〉の広告に出たんですよね。僕の周りだけなのかもしれないですけど、それがけっこう話題になってて。ジュエリーの広告って、そのとき一番旬の若手が起用されるじゃないですか。
それも、いわゆる「エモ・平成・Y2K」みたいな当時を懐かしむノスタルジーの文脈ではなく、浜崎あゆみがちゃんと全盛期と同じくストレートに「浜崎あゆみ」として出演している。かつてのスターって、みんなチョケちゃうじゃないですか。昔のイメージとは違ったお茶目なところを見せたり、周りにイジられて笑いをとったり……。
でも、あゆはそれをしない。誰かに輝かせてもらうわけではなく、今もなお、あゆ自身がスターとして輝きを放っている。いつまでも失われない輝き、誇り高き魂、永遠のダイヤモンドなわけですよ。
「ずっと自分の文脈の中だけで生き続ける」という意味で言うと、矢沢永吉もそうですよね。浜崎あゆみこそ、ネクスト・矢沢永吉かもしれません。まあ、本当のスターってすごいな、と思ったという話です。
……全然、本と関係ない話しちゃったな。でもそれで言うと、こういう年始1発目の仕事を寝坊で平然とすっぽかすことができる玉置周啓もすごいですよ。やはり彼も生まれながらのスターだった、ということで。