バー ドラス(東京/浅草)
対話し、花開く。
めくるめくコニャックの魔境。
極上のアロマを放つフランス・コニャック地方のブランデーは「香りを飲む酒」と表現される。
そんなコニャックの香りと奥深い伝統に魅せられたオーナーの中森保貴さんは、年に1度はヨーロッパの生産者を訪れ、農作業を手伝い、街の酒場や蚤の市を巡る。
そうした旅先での体験や出会った人々の思いとともに酒を提供するのが中森さんのスタイル。「コニャックは女性のように、ゆっくりと対話を重ね、気持ちを込めて香りを味わえば華やいでいきます」。
バー ダイス(東京/銀座)
北イタリアに思いを馳せ、幻の銘酒と戯れる。
ブドウの搾りかすを発酵させ、蒸留して造られるグラッパ。「北イタリアで食後酒として初めて飲んだ時、芳醇で洗練されたあまりのおいしさに衝撃を受け、すぐに造り手を訪ねました」というオーナーの藤田大介さん。
それが幻のグラッパとして名高い〈ロマーノ・レヴィ〉との出会い。以来グラッパの虜に。
日本ではニッチなグラッパを専門的に扱うこのバーには、今は亡き名匠ロマーノ・レヴィが残した稀少ボトルもある。