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グルマン温故知新:北千住〈良井〉 食いしん坊にも、飲ん兵衛にも優しい憩いの場

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「なかむら一門」。多くの名店を手がけるプロデューサー・中村悌二さんのもとを巣立ち、活躍する店主が、新たな一手を打った。北千住の隠れ家で料理と酒にじっくり舌鼓を打てるお店です。

photo: Yoichiro Kikuchi / text: Haruka Koishihara

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良井(北千住)

食いしん坊にも、飲ん兵衛にも優しい憩いの場。

2012年に北千住にオープンした〈是屋〉。凝ったレモンサワーや約40種類を揃える日本酒の品揃え、手をかけた酒肴で人気を集める酒場が、10周年を迎える今年、同じ北千住に姉妹店をオープンした。

店は「飲み屋横丁」と呼ばれる歓楽街にあるが、通りからぐっと奥まった暖簾をくぐると、カウンターとテーブル席で構成された、凜とした空間が広がる。

店主の井上紀之さんいわく、〈是屋〉以上に料理に力点を置いた“和食酒場”がテーマ。グランドメニューでは、井上さんの故郷・新潟の銘柄豚を使ったトンカツを筆頭に、茶碗蒸し、角煮、おにぎりなどポピュラーな定番料理を取り揃える。一方、その日のおすすめでは果物やチーズを取り入れ創作性の高い“挑戦”系の料理も。

そして酒は“温故知新”をキーワードに、温度帯によって燗付けの器を替える燗酒もあれば、ビアカクテルやサワー類も豊富。料理も酒もいい塩梅、の新星だ。

北千住〈良井〉店員
和洋折衷感のある渋いカラーリングのユニフォームはオリジナル。
北千住〈良井〉店内
「品格と安心」をイメージした店内は、すっきりと潔い。

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