Eat

Eat

食べる

グルマン温故知新:豪徳寺〈yerîte〉昼は焼き菓子、夜は料理とナチュラルワインを

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「フレンチ+パティスリー」。腕利きシェフの料理とパティシエのお菓子を一軒で楽しめるお店が誕生。昼間は焼き菓子を販売し、夜は新進気鋭のシェフの軽やかな料理が楽しめる住宅街のビストロです。

Photo: Yoichiro Kikuchi / Text: Haruka Koshihara

連載一覧へ

yerîte(豪徳寺)

昼は焼き菓子、夜は料理とナチュラルワインを。

東急世田谷線の踏切のそばにある小さな店は、昼間はショーケースのないお菓子屋さん、夜はビストロになる二毛作店だ。

店主の藤井唯さんは、レストランのパティシエ、出張料理人などを経て、オーナーパティシエとしてお菓子を担当する。シェフの石飛輝久さんとの出会いは、互いに1年間のワーキングホリデーでフランスに滞在していた時。石飛さんが働いていたサヴォワのレストラン〈レ・モレニエール〉を訪れたことがきっかけだ。

帰国後、独立を考えた際に「この物件の広さならレストランもした方がいいと思い、石飛さんのビストロと自分のお菓子の店を一緒にできたら」と、神戸で働いていた石飛さんに相談。見事、形になった。

「肉×魚介、フルーツやハーブの使い方など、身近な素材に工夫を加えつつシンプルに仕上げたい」という石飛さんの料理は、穏やかな味わいが魅力。丁寧に焼き上げた藤井さんのお菓子と、相通ずるものが感じられる。

豪徳寺〈yerîte〉シェフの石飛輝久さん(左)とオーナーパティシエの藤井唯さん
石飛さん(左)と藤井さん。制服はチャコールグレー。
豪徳寺〈yerîte〉店内
店内にはお菓子に込めたストーリーを表現した写真が展示されている。

連載一覧へ