Eat

Eat

食べる

グルマン温故知新:田原町〈French Restaurant Pâtisserie ensia.〉王道フレンチを下町に溶け込むスタイルで

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「フレンチ+パティスリー」。腕利きシェフの料理とパティシエのお菓子を一軒で楽しめるお店が誕生。気さくなベテランシェフが腕を振るい、おいしい卵を使ったケーキも買える下町のレストランです。

Photo: Yoichiro Kikuchi / Text: Haruka Koshihara

連載一覧へ

French Restaurant Pâtisserie ensia.(田原町)

王道フレンチを下町に溶け込むスタイルで。

店構えは、完全にパティスリー。ショーケースにはケーキ、棚には焼き菓子が並んでいる。が、奥に歩みを進めるとベテランシェフが腕を振るうカウンターフレンチが現れる。

シャツとエプロン姿で腕を振るうオーナーシェフの鈴木剛志さんは、フレンチの料理人として30年以上のキャリアを持ち、神楽坂〈ラリアンス〉では総料理長を10年務めた。前々から抱いていた「50代になったら自身の店を」という目標を実現し、2021年の8月に独立。前の職場で15年以上一緒に働いたパティシエの中田和孝さんとタッグを組み、雷門に程近い、浅草の落ち着いた一角に店を開いた。

全6品のディナーコースは、ブイヤベース、詰め物をしたウズラのローストといったオーソドックスなフランス料理をベースに、盛り付け方や食用花などの付け合わせで華やかさをプラス。パティスリーも、シュークリームやレアチーズなど定番のケーキを愛らしく仕上げている。

田原町〈フレンチレストラン パティスリー エンシア〉オーナーシェフの鈴木剛志さん(左)とパティシエの中田和孝さん
鈴木さん(左)と中田さんは気心の知れた間柄。
田原町〈フレンチレストラン パティスリー エンシア〉店内
カウンターは広々。カトラリー類は、引き出しから自分で取り出すスタイル。

連載一覧へ