立喰い寿司あきら 築地店（築地）
クオリティを追求した本格寿司をもっと気軽に。
東京・白金高輪〈鮨 龍尚〉の店主・田島尚徳さんは考えた。人気の高級店は予約しても数ヵ月待ち。けれど、立ち食いなら思い立ったその日に食べられる。ならば「本わさびを使って、ネタも引けを取らないクオリティの高い店を」とオープンしたのが、気軽な立ち食い寿司店だ。
ネタは常時20〜25種類を揃え、握り一本で勝負する。豊洲市場に毎日足を運び、仕入れてくるのは最高級の魚介だ。例えば、高くてなかなか手が出せないシマアジは腹側を〈鮨 龍尚〉で、背側を築地店でと使い分ける。若手職人とローテーションでつけ台に立ち、お値打ち価格で提供するのが腕の見せどころ。
「握り」ある日の一例。左上から時計回りに、ねっとりした食感が楽しめる長崎のクエ¥440、マグロ専門の仲卸〈やま幸〉で仕入れた青森・大間の一本釣りした本マグロ中トロ¥490、いい塩梅で締めた熊本・天草のコハダ¥380、キャビアライムを添えた北海道・仙鳳趾の牡蠣¥440、神奈川・小柴のスミイカ¥380。 
「握り」左上から時計回りに、青森・大間の本マグロ赤身¥380、鹿児島のシマアジ¥440、北海道・函館のヒラメ¥440、千葉・銚子の金目鯛¥440、北海道・長万部の噴火湾で獲れたホッキ貝¥440。出される順番は職人次第。 
「握り」左上から時計回りに、本マグロの赤身漬け¥440、北海道のブリ¥440、鹿児島・出水のアジ¥440、富山の白エビ昆布〆¥380、煮アワビ¥660。このほか、カツオ¥380等の旬の魚や高級寿司ネタのエゾバフンウニ¥880も。
ミルキークイーンとコシヒカリをブレンドし、赤酢3種類、白酢1種類を合わせた酢飯で握るのは「酒を飲みながら食べる寿司」。酢締め、昆布締めなど江戸前の仕事もきっちり施しながら、ことさら強調しない姿勢も気安さの所以だ。近所にあっても、なくても通いたくなる店。
