will o' wisp(幡ヶ谷)
駅前商店街の新星は、軽やかでフレッシュ。
幡ヶ谷駅から代々木八幡方面へと延びる西原商店街。ドラッグストアやチェーン店がひしめく駅前に、今年2月忽然と現れたレストランが〈will o’ wisp〉。全面ガラス張りの店構えや天井の高い空間が、異彩を放つ。
サッカーの指導者を目指して資格を習得した後、ニュージーランドでの語学留学中に料理の世界へ興味を持ち、フランスに渡ったオーナーシェフの光安北斗さん。
全くの未経験にもかかわらず、パリの〈Passage 53〉の佐藤伸一さんに願い入れ、店の立ち上げから2年間勤務。さらにブルックリンにあった話題店〈Battersby〉で働くなど7年間の武者修行から戻り、代々木八幡〈PATH〉へ。3年働きシェフを務め、独立を果たした。
扱う素材の多くは、天草、佐渡など実際に現地を訪れて出会った生産者から届く。それらを、例えばイカと豚の内臓を組み合わせるといったフレンチのセオリーを踏まえつつも、完成した料理は新鮮さを放っている。