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グルマン温故知新:六本木〈桃仙閣 東京〉島根の有名中国料理店が東京に進出

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「中国料理の名店、次の一手」。島根・松江〈桃仙閣 東京〉は半世紀以上の歴史がある中国料理店だ。この秋、2代目がそのスピリットを継承する新店をオープン。本店を知る人も知らない人も楽しめる、期待のニューフェイスだ。

Photo: Hisashi Okamoto / Text: Haruka Koishihara

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桃仙閣 東京(六本木)

島根の有名中国料理店が東京に進出。

2017年に南麻布の住宅街に開店し、和の要素を取り入れた緻密なコース料理で評判の中国料理店〈茶禅華〉。そのオーナーでサービスを担当していた林亮治さんが、六本木通りのビルに新店をオープン。酢豚やエビチリから、フカヒレや北京ダックまでアラカルトで注文でき、深夜まで営業、かつ、落ち着いた雰囲気で食事を楽しめる。

実は、林さんの実家は島根・松江で誰もが知る中国料理店〈桃仙閣〉。林さんは〈茶禅華〉を開くまで、〈筑紫樓〉や〈麻布長江〉で修業を重ね、〈桃仙閣〉で料理長を務めた、れっきとした料理人だ。名実ともに自身を育んだ店の屋号をひっさげて「原点に返った思いです」。

60種以上の料理が並ぶ大きなメニューの内訳は、父から継承した本店譲りの料理と、林さんが考えた東京だけの料理が半々。「当たり前の仕事を丁寧にすれば、お客様は必ず喜んでくれる」という父の教えを受け継ぎ、上質なスタンダードを目指す。

六本木〈桃仙閣 東京〉オーナーの林亮治さん
数多くのメニューを手際よく仕上げる林さん。
六本木〈桃仙閣 東京〉店内
ブラウンが基調の、温もりを感じる設え。写真奥には、2人用個室が4室ある。

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