繁邦(恵比寿)
家業と自身の夢とを融合させたパンビストロ
若き(24歳!)オーナーシェフ・青木虎太郎さんの実家は、高円寺の人気店〈しげくに屋55ベーカリー〉。その環境もあって幼い頃から料理人を志した。
高校3年の夏休みに〈レフェルヴェソンス〉で研修。この道への思いをさらに高めて専門学校へ進み、卒業後は代々木上原〈sio〉へ。3年間勤めた後は家を手伝いつつ独立の準備を。父母が従事してきた製パン業の将来を考え「ほかの形態と掛け合わせることで負担を減らし、永続させたい」と、自身の夢とドッキング。
日中はカフェとベーカリー、夜はビストロという“三毛作”が誕生した。父が高円寺で焼いたパンを、母がこちらに搬入と、一家総出で営む。
パンを使った前菜やパテ・ド・カンパーニュなどフレンチの定番もあれば、カルパッチョのように既存のレシピを再検証した意欲的な皿も。
また「気軽に使ってほしい」と〆のパスタも用意。「25歳までに独立」という夢を実現し、意気軒昂だ。