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グルマン温故知新:中野〈roji spice & _____.〉スパイス+α、の提案が楽しいお店

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「JR中央・総武"スパイス"線」。オレンジや黄色のラインが、スパイシーなカレーを想起させるJR中央・総武線沿線はスパイス料理の名店の宝庫。スパイス使いが巧みな野菜メニューやインドカレーを中野で味わう!

Photo: Yoichiro Kikuchi / Text: Haruka Koshihara

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roji spice & _____.(中野)

スパイス+α、の提案が楽しいお店。

中野駅南口の目の前、〈中野マルイ〉の脇にある「レンガ坂」は、飲食店が立ち並び、賑わいのある通り。その裏手にある路地に、ひっそりと立つ古民家がこの春、スパイス料理が楽しめる店へと生まれ変わった。その名も〈roji spice & _____.〉。

「以前から飲食業に興味があった」というオーナー蟻塚純さんが、かつて自身も住んでいた築50年超の実家を改装。同じ中野育ちで、古くからの友人の岸田禎之さんをシェフに迎えた。

岸田さんは様々な業種で経験を積んだのち、押上の人気店〈SPICE Cafe〉で、カレーをはじめとするスパイス料理を学んだ。「中野にまだ少ない、スパイスをフィーチャーした店を作りたい」という蟻塚さんの考えと、岸田さんのキャリアが合致。

合わせる素材によって香りの立たせ方を細やかに変える料理は、味わいは優しく香りは豊か。

人目につきづらい路地裏だからこそ「わざわざ目指して来てもらえる店に」と意欲的だ。

中野〈rojispice&_____.〉シェフの岸田禎之さん
シェフの岸田さん。「古民家の中で、厨房の壁だけはポップな色にしました」。
中野〈rojispice&_____.〉店内
古い梁や柱も、趣ある雰囲気を醸し出す。

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