miyaji arai(表参道)
パスタにすり流し⁉ 規格外のルーキー現る。
渋谷にあった人気イタリアンバー〈bed〉のソムリエだった宮地英典さん。新たにタッグを組んだのは、「伸びしろは十分。学ぶことも多い」と見込んだ26歳のシェフ新井純平さん。
「ワインに合う」を大前提にしながら「おいしいのが一番」と、山形の温海かぶに寒ブリ、タチウオ、千葉・木更津産の野鴨、熊本あか牛など国産食材や和食の調理法にも果敢にアタック。例えばパスタなら「ブリ大根」をアイデアの起点に、大根をカブに置き換えて、好みの「すり流し」に。手打ちのタリアテッレと合わせてから“すり流し”をしっかりと煮詰めていき、麺に旨味を吸わせるのが新井流。
セコンドでは、牛肉や豚肉を丁寧に火入れした後、仕上げは直火炙りでハードに香りづけ。「炭火焼きとはまた違ったバーベキューのような香りが合う」と、持ち前のセンスが光る。
活きのいい若手の料理を宮地セレクションのワインが受け止めることは、言うまでもない。