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グルマン温故知新:広尾〈馬小房〉都内屈指の名店が手がける、小体な中華バル

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「中国料理の名店、次の一手」。東京・六本木〈華都飯店〉は半世紀以上の歴史がある中国料理店だ。この秋、3代目がそのスピリットを継承する新店をオープン。本店を知る人も知らない人も楽しめる、期待のニューフェイスだ。

Photo: Hisashi Okamoto / Text: Haruka Koishihara

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馬小房(広尾)

都内屈指の名店が手がける、小体な中華バル。

今夏話題を呼んだ〈EAT PLAY WORKS〉の飲食フロア〈THE RESTAURANT〉に、この10月、新たな店が加わった。六本木にある中国料理店〈華都飯店〉の3代目、馬衣真さんがプロデュースする、カウンター主体のカジュアルチャイニーズだ。ニューヨークのチャイナタウンにある「家常菜(家庭料理)」の店をイメージしているという。

カウンターの中で鍋を振るシェフ・宮下翔太さんは、調理師専門学校卒業後〈華都飯店〉へ。途中3年ほどほかの四川料理店で“武者修業”をしたのち、カムバックして7年。料理への熱意を買われ、今回この新店を任された。「カウンターキッチンで働くのは初めてですが、お客様とじかに接することができてとても嬉しいです」と宮下さん。

「白い麻婆豆腐を」という馬さんのお題を受けて誕生したこの店ならではの新作もあれば、よだれ鶏や上海焼きそばなど本店のレシピを守る料理も。宮下さんの意欲作も日々増加中だ。

広尾〈馬小房〉シェフの宮下翔太さん
さりげなくおすすめの品を伝えてくれるなど、接客もスムーズな宮下さん。
広尾〈馬小房〉店内
写真右奥には、2人がけのテーブルが。

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