香記豚記（新中野）
香港の魅惑の街角喫茶が突如、中野に出現
このイカシタ店名がすべて物語る。伝説のロックバンドかよ。
台湾のストリートフードとナチュラルワインで一躍、大人気店となった江戸川橋〈フジコミュニケーション〉。創業したのは、高校の同級生である齋藤翼さんと近藤喬哉さんだ。続けて白山にオープンした〈オルソー〉も、またまた行列のできる大人気店に。そして3軒目。先の2軒のおかげか、ちまたには台湾フードがあふれ出た。今度は、香港スタイルで。
まず、扉に書かれた漢字にそそられる。店名横の「瘋狂愛您」はクレイジーアイラブユーの意とか。扉を開けると、香港映画の一シーンのようなインテリアにグッとくる。チーフマネージャーの小足聖一郎さんのイチオシは港式蜜汁叉焼（ハニーローストチャーシュー）。
「港式蜜汁叉焼飯」チャーシュー飯850円はジャスミンライス添え。ランチはシュウマイ2個とスープ付きで1,000円。豚肉を醬油、キビ砂糖、紹興酒、オイスターソース、海鮮醬（BBQソース）、香味野菜などに漬け込んで焼いたもの。ジューシーで嚙むほどに旨味が広がる。香港では嚙み応えのある豚ロース肉が好まれるとか。 
「海鮮シュウマイ」エビ、イカ、貝柱、豚挽き肉が主材料。クワイのサクサクした歯触りと、ごろっと大きめに切った貝柱の歯触りがよりおいしさを引き立てる。あっさり味で、一人で4個、ペロッと進む。アツアツを召し上がれ。800円。 
「香港焼きそば」香港麺は20分弱蒸して旨味をギュッと凝縮。最後にさっとボイルしてから炒める。この手間で本場の味にぐっと近づく。黄ニラがたっぷり入っていて嬉しい。味つけはシンプルに中国醬油とオイスターソースのみ。900円。
「ワインにも合いますが、ぜひバーボンと味わってみてください」。ドリンク類は冷蔵庫から取るシステム。揚げ海老ワンタン、油菜など、つまみ系も充実する。
