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グルマン温故知新:自由が丘〈まーに〉“手の味”を楽しむ小料理イタリアン

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「割烹・小料理イタリアン」。手打ちパスタを軸としながら小つまみも充実した店で、イタリア料理の繁盛店が仕掛ける新機軸。現地の食文化に根ざしながら、片や割烹、片や小料理屋のような馴染み深さと楽しさで、ワインが進む、進む!

photo: Naoki Tani / text: Kei Sasaki

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まーに(自由が丘)

“手の味”を楽しむ小料理イタリアン

自由が丘のイタリア料理店〈モンド〉の系列店が、昭和の面影残る町の“異世界”〈自由が丘デパート〉に登場。〈モンド〉でサービスを務めていた石原由佳子さんが立つカウンター8席の店だ。並びの焼き鳥店やスナック同様、チョイ飲みウェルカム。でもつまみも色々、パスタもありますよ、という懐の深さ。界隈を飲み歩く客とイタリア料理、ワイン好きを繋ぎ、館の新しい景色になりつつある。

品書きの1品目は〈モンド〉の賄いで大好評だった石原さんのぬか漬け。季節野菜があれこれ盛り込まれ、旨味や滋味が基調のナチュラルなワインのアテに良し。パスタはピチやオレキエッテなど、店のお手製が基本。イタリア語で「手」を意味する店名はここからだ。生産者から仕入れる野菜やイタリア産の上質なバターなど、食材は〈モンド〉と同レベルと贅沢ながら、雰囲気は気軽。カメリエーラから女将に転じた石原さんの接客もきっぷが良く、居心地抜群。

自由が丘〈まーに〉女将の石原由佳子さん
カジュアルな和装でカウンターに立つ石原さん。
自由が丘〈まーに〉店内
防音壁がモダンな室内に。スナック感のある赤いスツールがいい感じ。

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