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グルマン温故知新:学芸大学〈好香味坊〉小さな店内に広東風味がギュギュッと凝縮

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「カジュアル中華の新展開」。一口に中華と言っても好みは様々。フカヒレ、ナマコ、ツバメの巣......といった高級食材を駆使したコースもたまにはいいかもしれんが、今の気分は、今日も明日も食べたくなるデイリー中華。ちょっと懐具合が寂しい日でも堂々と胸張って行ける店を訪ねてみよう。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Noriko Watanabe

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好香味坊(学芸大学)

小さな店内に広東風味がギュギュッと凝縮

学芸大学駅の高架下が、何やらにぎやかだ。韓国屋台もあれば、おむすび屋にイタリアン、ワインバーと、食いしん坊横丁の様相。その一角にあるのが〈好香味坊〉だ。中国東北料理で知られる味坊集団の新店、今回は広東フードで迫ってます。

屋台のような店内は超コンパクト。匂いは、まんま現地。キッチン内に飛び交う中国語を聞いているとワクワクしてくる。セントラルキッチンからやってくるチャーシューなどの焼き物もあれば、シュウマイや牛肉団子蒸しといった蒸し物、揚げ物、麺飯類と幅広い。味坊集団だからこその充実のラインナップだ。

干し豆腐和えとか、セロリと落花生とか、きゅうりガーリックといった、小さなおつまみもあり。まずは一杯ってときによさそう。立ち飲み感覚で、サクッと飲むのにも最適。ちょい飲み、ちょい食べとか、帰りがけのテイクアウトとかにも大いに活用したい。お値段もかわいらしいから、気楽に行きましょ。

学芸大学〈好香味坊〉料理長の潘明さん
黙々と料理を作り続ける潘料理長。
学芸大学〈好香味坊〉店内
2人掛けのプチテーブルが壁際に。じっくり腰を落ち着けて、というより、短期決戦型。

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