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〈アミュレット・ディー〉御用達の花屋さん。表参道〈コション〉

人気店の一角を飾るのも花屋の仕事。季節や店内の雰囲気に応じたオーダーメイドには、普段どんなやりとりが行われているのか。その舞台裏を聞いた。「〈ジャンティーク〉御用達の花屋。中目黒〈チビ〉」も読む。

Photo: Koichi Tanoue / Edit&text: Keiichiro Miyata

ムードを崩さない素朴な花を飾る

〈cochon〉フローリスト
和田格さん

「日常に馴染む装飾にするか、また花で非日常感を吹き込むか、それを考えるところから生け込みは始まります。常連で賑わう、渋谷のんべい横丁にある〈アミュレット〉は前者です。友人宅を訪れたような2階のムードを崩さないように、あえて少ない色数でラフに花を束ねたようなアレンジにしています。華麗一辺倒じゃない、素朴さを出すのも花の演出の一つです」

東京 渋谷 アミュレット・ディー 店内の息込み
背の高いシンビジウム、大きなアンスリウム、丸いキクなど、形状の違う花を紫でまとめて、ネギ属のアリウムやステルンクーゲルで緑を差して艶やかになりすぎないように配色を調整。

〈amulet-d〉バーテンダー
山嵜将臣さん

「嫌なことも辛いことも吐露して、明日を前向きな気持ちで迎える準備をするのがバーの役割と考えているので、人の気持ちにそっと寄り添うような装飾をお任せしています」