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本場イタリア流ジェラートで、生産者との懸け橋的な存在。静岡〈gelatutti〉

日本各地で、個人で営む専門店が活気づいている。地産の食材がそのままアイスの個性になる。作り手の背景も、アイスの数ほど多様。なぜ、どんなアイスを作るのか、それぞれのアイスと人の物語。

photo: fujico / text: Miki Murase / edit: Mutsumi Hidaka

gelatutti

本場イタリア流で、生産者との懸け橋的な存在

フィレンツェとミラノで修業後、藤枝でイタリアンレストランを16年経営した店主・西谷文紀さん。長年の信頼関係を築いた生産者の思いを届けるジェラート専門店の開業を決意。妻の管理栄養士・英里さんと、ボローニャのジェラート大学で短期研修し文化に触れた。

砂糖以外の原料はすべて静岡県産。料理人歴30年以上の経験で素材のクセを見極め、砂糖控えめで本来の味を際立たせる。空気をたっぷり含む滑らかな口溶けは抜群。8種類のフレーバーは、幻のトウモロコシ・甘々娘(かんかんむすめ)やゴボウ&チョコレートなど旬の青果も続々。