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初代ジェラート王者直伝!濃厚な素材感&滑らかさ。長野〈Gelateria Gina〉

日本各地で、個人で営む専門店が活気づいている。地産の食材がそのままアイスの個性になる。作り手の背景も、アイスの数ほど多様。なぜ、どんなアイスを作るのか、それぞれのアイスと人の物語。

photo: Sinichirou Saigo / text: Hiromi Shimada / edit: Mutsumi Hidaka

Gelateria Gina

初代ジェラート王者直伝!濃厚な素材感&滑らかさ

2006年に料理人として渡伊し、夕食後の散歩のお供にジェラートを食べる文化に惹かれた常田光秀さん。イタリア初代ジェラートチャンピオン、パルミーロ・ブルスキの下で修業。帰国後の17年、妻の梓さんが開業し、職人として働く。

長野〈Gelateria Gina〉常田光秀
ジェラートで幸せを伝える師匠に感銘を受け「家族の会話が弾む現地のジェラート文化を発信したい」と常田さん。

マシンには当時稀少だったカルピジャーニ社日本1号機を使用。「約20%の最適な空気含有率と丁寧な攪拌(かくはん)によるきめ細かいジェラートは素材がカギ」と県産食材にこだわる。中温殺菌の〈オブセ牛乳〉のミルクをベースにアナログマシンで仕上げの瞬間を見極め、夜まで滑らか食感が持続する。