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名水の恵みが育む発酵文化や地元素材もおいしさに。福井〈gelateria CICCI〉

日本各地で、個人で営む専門店が活気づいている。地産の食材がそのままアイスの個性になる。作り手の背景も、アイスの数ほど多様。なぜ、どんなアイスを作るのか、それぞれのアイスと人の物語。

photo: Rui Izuchi / text: Hiromi Shimada / edit: Mutsumi Hidaka

gelateria CICCI

名水の恵みが育む発酵文化や地元素材もおいしさに

市内各地に地下水が湧き、上水道普及率は2~3割といわれる“北陸の水の城下町”。清らかな名水が、農作物や日本酒、醤油などの発酵食を育んできた。今も蔵が立ち並ぶ七間通りの〈gelateria CICCI〉は、そんな環境に惹かれ、東京から移住した元ソムリエの村田千明さんが2023年に開業。

おすすめは向かいの〈山元味噌醤油醸造元〉の醤油を使った《お醤油》。季節に応じた地元特産のサトイモや酒粕のジェラートも。子供も安心して食べられるよう安定剤や添加物は不使用。毎日作りたてだけを提供。庭の芝生や和室も飲食可。