Lush IPA(ラッシュ アイピーエー)
ブルワリー:フリーモントブルーイング (アメリカ)
トロピカルな風味が爽快なアメリカンIPA
2009年、アメリカ・ワシントン州シアトルに開業したブルワリーの定番銘柄。「現地で飲んで、あまりのおいしさに思わず叫びそうになったほど。シトラ、モザイクといったホップを使って、ライムやマンゴー、グアバのようなトロピカルなフレーバーを醸しています。重すぎず、かといって軽すぎない口当たりで非常に飲みやすい。爽快な印象のアメリカンIPAです」(田嶋)。ホップはワシントン州産を使用。ほかの銘柄では地元の果物を使ったビールが人気を博している。355㎖ 665円(編集部調べ)。
Mad Fat Fluid(マッド ファット フルーイッド)
ブルワリー:インターボロー スピリッツ アンド エールズ(アメリカ)
3種のホップが織り成す香りと、程よい苦味を
伝統的なイングリッシュスタイルのペールモルト、オーツ麦、小麦を用い、アメリカンエールイーストで発酵させる、ダブルドライホップドIPA。「濁りがかった淡い黄色のIPAは、ここのフラッグシップ。3種のホップを使い、オレンジ、パイナップル、グレープフルーツのフレーバーをしっかりと打ち出している」(田嶋)。後味はドライかつ爽やか。ニューヨークの街と文化に根差したブルワリーで造るさまざまなスタイルのビールは、シンプルな味わいが主流だ。473㎖ 1,350円(編集部調べ)。
Revision IPA(リヴィジョン アイピーエー)
ブルワリー:リヴィジョン ブリューイング(アメリカ)
創業直後に実力発揮!流行りを知る一本
アメリカンスタイルのIPAには欠かせないシムコーホップを用い、シトラスや松の風味を前面に押し出している。クリーミーな口当たりで苦味を抑えているため、IPA初心者でも飲みやすい。「創業1年目にして、受賞が最も難しいとされるコンペで金賞を獲得したビール。IPAのトレンドを知りたいなら飲むべき」(木暮)。2017年にアメリカ・ネヴァダ州で設立。ヘイジースタイルに特化した〈HAZY Release〉シリーズは、ラインナップの多さと品質の高さから高評価を得ている。355㎖ 848円。
Stone IPA(ストーン アイピーエー)
ブルワリー:ストーン ブリューイング(アメリカ)
“ものすごく苦いIPA”に市民権を与えた逸品。
ホップが生み出す香りと苦味のどちらも強調した、ウェストコーストで主流のスタイル。レモンの皮や松を彷彿させる清涼感があるアロマと、強烈なインパクトの苦味はセンセーショナルだった。「ホップがガツンと効いたIPAの元祖的な存在。日本でIPA人気が高まるずいぶん前の1997年から醸造しています」(木暮)。創業当時は異端児扱いをされるほど、クラフトビール業界にIPA旋風と議論を巻き起こした。ほかに、攻撃的なほど大量にモルトを使うビールなども造る。355㎖ 738円。
Mikkeller Burst IPA(ミッケラー バースト アイピーエー)
ブルワリー:ミッケラー (デンマーク)
ほとばしるトロピカルフルーツのフレーバー
「パイナップルやマンゴーのようなフルーティなアロマが口の中でバースト(弾ける)したと思ったら、グレープフルーツの皮をかじったようなフレッシュな苦味がやってきます」(コウゴ)。カスケードホップが醸すフローラルな香りも印象的なIPAは、2006年の創業以降、世界中の企業や醸造家とコラボして数々の銘柄をリリースしてきた〈Mikkeller〉の商品の中でも人気が高い。アメリカ産二条大麦とドイツ産ミュンヘンモルトの風味もしっかりと感じられる。330㎖ 495円(参考小売価格)。
PUNK IPA(パンク アイピーエー)
ブルワリー:ブリュードッグ(イギリス)
スコットランド屈指のブルワリーが誇る代表作
透明感のあるゴールデンカラー。南国のフルーツやグレープフルーツを思わせるホップ由来のアロマが華やかに香る。「香りから受ける印象そのままの果実のフレーバーと麦芽由来の甘味、鮮烈な苦味が重なり合い爽やかな余韻に。クラフトビールを語るうえで欠かせない一本」(木暮)。2007年に創業し、世界に5つの醸造所と100以上のバーがある。英国売り上げ1位のこの「PUNK IPA」をはじめ、すべてのビールに鮮やかな香りのアメリカンホップを贅沢に使う。330㎖ 418円(編集部調べ)。