コーヒー感覚で、宴の〆に
どの分野においても、自宅の近所に“行きつけ”を持っておきたいタイプなんです。しっぽり飲めるバーも、そう。5、6年前にふらっと飛び込んだのが、〈BAR NAKAGAWA〉でした。カウンターの椅子から、棚に並ぶボトルやグラスまで、ピシッと整理整頓された空間が広がっていました。
マスターを一言で表すなら、「几帳面」。そんな性格から、仕事はとても丁寧で、仕込みにもきめ細かい気配りが注がれています。特に自家製のカクテルが絶品。店で漬けたジンジャーシロップで作るモスコミュールに始まり、マスター自らドリップしたブラック・ルシアンで〆るのが、私の恒例です。
使われているコーヒー豆は、代々木上原にある〈堀口珈琲〉から仕入れたものなのだそう。この町の住民としては、こうやってカクテルで地元を味わえるのって、なんだか贅沢だなーと感じます。
〈BAR NAKAGAWA〉のブラック・ルシアン