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料理人・稲田俊輔のとっておきの1杯。〈サントリーラウンジ イーグル〉のアレキサンダー

背筋を伸ばしていただくちょっと緊張する飲み物から、カジュアルに楽しめるようにもなったカクテル。今、料理人・稲田俊輔さんが選ぶとっておきの一杯は?

photo: Shinsaku Yasujima / text: BRUTUS

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変わらぬオーセンティックな味わい

お店の方とお酒について語り合う閉じた空間も好きですが、時にはそれが窮屈になることも。本来バーとは、緊張する場ではなくさまざまな人がリラックスして楽しめるところだと思うんです。新宿の〈イーグル〉は、お客さんを放っておきつつ、どこか気にもかけてくれる。開放的でありながら群衆の中の孤独を感じられます。

私が好きなのはアレキサンダー。最近は甘さを控えた飲み口が流行っていますが、そうなるとアルコール度数などほかの要素も抑えてバランスをとる必要があります。結果、どんどんライトになっていく。自分はカクテルに“最後のもう一品”としてのどっしり感を求めるので、アルコールのキックも強く、かつ甘くて濃厚なこのオーセンティックな味わいが好み。

高級ショコラを食べる感覚で、じっくり楽しめると思います。ちなみに食事も素晴らしく、特にビーフストロガノフは絶品です。

〈サントリーラウンジ イーグル〉のアレキサンダー

新宿〈サントリーラウンジ イーグル〉のアレキサンダー
通常ブランデーはサントリー「V.S.O.P」を使用。好みによってはコニャック版も注文可能。シャンパングラスで提供されるため一杯の量が多め。その分ブランデーも濃く作られている。1,430円。

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