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現代の"無頼派"たちが足繁く通う酒場は、料理と酒はもちろん魅力もさまざま〜前編〜

現代の"無頼派"たちが足繁く通う酒場は、歴史のある重厚な内観。文化人たちのエピソード、チャーミングな店主……と魅力もさまざま。

photo: Keisuke Fukamizu, Shin-ichi Yokoyama, Jun Hasegawa, Kenya Abe, Koh Akazawa, Ayumu Kitao, Kaori Ouchi, Chihiro Oshima, Yoko Tajiri, Yoichiro Kikuchi, Kazuharu Igarashi, Masayuki Nakaya / text: Haruka Koishihara, Ai Sakamoto, Kei Sasaki, Naoko Ikawa, Mutsumi Hidaka, Yukari Akiyama, Kahoko Nishimura, Koji Okano, Keiko Kodera, Asuka Ochi / edit: Haruka Koishihara

長寿庵(板橋本町)

辛口の酒に合う独創的なつまみにも注目。

・ルーツは元禄時代、長寿庵直系の一軒。
・蕎麦は、角を意識した細め。それに負けない強くてほんのり甘いつゆが特徴。
・〈人気酒造〉〈あさ開〉の酒でキリッと。蕎麦屋には珍しい日本酒スパークリングも。
・隣は縁切榎(榎木稲荷神社)。絵馬も販売。

長寿庵
豚肉とキノコに揚げ玉をかぶせたたぬき豆腐はボリューム満点で550円。種類豊富でリーズナブルなつまみは17時から提供。

信濃路 鶯谷店(鶯谷)

24時間無休
朝飲みも、深夜メシも

・オープンした44年前から24時間営業。何時に来ても飲める、ガッツリ定食も食べられる。
・お客さんの要望に応え、和洋中のつまみから麺類まで目移りする豊富なメニュー数に。
・カウンター、テーブル、座敷と、シチュエーションに合わせて好きな席へ。

信濃路 鶯谷店
店内の至るところに短冊メニューが貼られている。ほとんどのメニューが500円前後というのも素晴らしい。レモンサワーも380円!

味泉(月島)

築地の旬の魚を
全国から集めた地酒と

・大将のツテで毎日築地から特別な魚を仕入れ、旨い刺し身、気の利いた和のつまみに。
・日本酒は蔵元との付き合いで直接入れているものも。東北の純米酒も充実している。
・名物のふんわり軟らか煮穴子は、脂のりなどを見極め、季節ごとに産地を替える。

味泉のの穴子
煮穴子1,650円〜は大根おろしとわさびで。芋とクリームの中間の食感の味泉特製コロッケ770円。

どん底(新宿)

酒を酌み交わし
人と人とが出会う

・新宿最古とされる1951年創業。当時から変わらぬ店内。ここでさまざまな物語が生まれた。
・三島由紀夫、青島幸男、美輪明宏はじめ、いつの時代も演劇人や音楽家たちに愛される店。
・名物は、焼酎ベースのどん底カクテル650円。
・昼から酒場として楽しめるのも知っておこう。

どん底
料理は洋風の肉料理から枝豆まで。生地やソースから手作りするミックスピザ1,300円も人気。

談SINGシネマ(歌舞伎町)

ゴールデン街で
最新映画をつまみに飲む

・映画会社に26年勤め、年間300本は映画館で映画を観る森世一さんが2003年にオープン。
・お客さんの4割が映画関係者。
・森さんが話題にするのは、公開中の映画のみ。
・ジャズ、ロック、映画音楽のCDがずらり。
・メニューは、〆にふさわしい麺類が中心。

談SINGシネマ
映画初心者も歓迎。今観るべき映画がわかる店。営業状況はTwitter@DancingCinemaで確認。