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6月5日〜6月11日の運勢。日常をちょっと良くするコツ【ブルータス週間占い】

占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。毎週月曜8時更新。

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

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今週の全体の空模様

見えない戦火

「私は夏の緑をみると、「現実をうけいれよう」という気持ちになる。うけいれあぐねるほど複雑な現実があるわけではないのだが、それでもとにかくいろんなことを、怖がらずにみんなうけいれよう、と思うのだ。」
──江國香織『夏の緑』

今週、太陽は他の主だった天体とコンタクトを取らない状態を続けます。

それはさながら、ひとりで物思いにふけっているよう。見晴らしの良い丘の上に静かな図書館があり、そこには自分(太陽)以外誰もいません。

この太陽は、人ごみにいると周りから影響を受けすぎてしまうので、自分を取り戻すために、喧騒から離れたところに身を置いているのです。そこには、世の中の動きを静観する姿勢も見られます。

牡牛座エリアを運行する天王星と水星が、ぴったり重なり合っています。隠されていた重要なものが姿を現すときです。鋭い意見で社会を揺るがす人も出てくるでしょう。

水星=伝令神ヘルメスが衝撃的なニュースを運んできます。地道に生きる人たちの目を覚ます電撃的な一撃のよう。人々の怒りの導火線に火がつくかもしれません。

喧騒の中にいるのは火星のようです。その隣には金星も控えています。この2天体が、牡牛座エリアでのびのびと過ごす木星に激しくぶつかっていきます。

天体は、良い意味も悪い意味も両方持っています。ポジティブな面が強く出過ぎてネガティブに転じることもあります。

火星は「意欲」「勇気」「決断力」などの意味を持ちますが、「戦争」「武力」「事故やトラブル」といったものも表します。

金星も、「愛と美」「喜びと豊かさ」を意味する一方、「耽溺性」や「甘やかし」の意味も持っています。特に明けの明星としての金星は、古代から「戦いの女神」になぞらえられてきました。

今週は奇しくも、「戦い」に通ずる2天体が、木星に厳しい角度で繋がっているのです。

木星は「成長拡大」を司り、「善悪を区別せずになんでも肥大化する」という面も持ちます。牡牛座にいるときには、幸運と繁栄の星としての力を発揮しています。人々が安心してご飯を食べられる環境を保ち、心身の安全を守ろうとしているのです。

そんな木星に「戦い」の2星がぶつかり、その火花が木星の作用で激しく飛び散るので、戦乱によって平穏な生活が脅かされる……そうでなくとも、軍備費拡大等で暮らしが圧迫される、といった光景が浮かびます。

けれど、火星や金星の良い面を強調した読み方をすれば、この配置は、「安定」(富裕層や既得権益など)の保護という姿勢(木星)を打ち砕くようにも見えます。せっかく言論の自由があるのだから、どんどん表現活動をしていこう!という情熱が滲み出ています。

一方で、魚座を運行する土星は木星牡牛座と調和的な繋がりを持ち、その支えとなっています。困難にあっても、良いことを探し、信じられるものを見つけることができるでしょう。労り合いや支え合いは絵空事ではないと、善意を信じて平和を祈る気持ちが溢れてきそうです。

11日、逆行中の冥王星が山羊座エリアに戻ります。それにより「古い社会」や「古い基準」について振り返り、調べて知っていくようなことが起きそうです。

牡羊座(3月21日~4月19日生まれ

思考をまとめる散歩

風を感じながら散歩をして、思考を巡らせてみましょう。

何か問題が目の前にあっても、今週はすぐに答えを出さずにいるのが良いでしょう。

牡牛座(4月20日~5月20日生まれ

マイペースを保つこと

自分の生活のベースが揺らぐようなことも起きるかもしれません。

動揺はしかし、自分を動かす力になることも。どんな出来事もパワーに変換していけるように視点を変えてみましょう。

双子座(5月21日~6月21日生まれ

ひとりを楽しむ

自分の内に籠もりやすくなり、またそれが心地よく感じられるときです。

今週は、コミュニケーションの機会には恵まれますが、周りの人の声が大きすぎて疲れてしまいそうです。

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蟹座(6月22日~7月22日生まれ

希望の確認

自分でも気がついていない「深層意識」に光が当たります。

それは、暗い海底にサーチライトのあかりが届いて、見えなかったものが見えてくる様子に似ています。

獅子座(7月23日~8月22日生まれ

ちょうど良い火加減で

意欲が燃え盛り、パワフルに動けるとき。自分の中に喜びが満ち溢れてくるのを感じられます。

けれど、意欲の火力が高すぎると収拾がつかなくなることも。一度深呼吸して、落ち着いて取り組みましょう。

乙女座(8月23日~9月22日生まれ

川の流れを眺めて

自分の実力が活かされていないのでは、とモヤモヤすることがあるかもしれません。

不満やコンプレックスをバネにすることで飛躍できるでしょう。

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天秤座(9月23日~10月23日生まれ

爽やかな風が通るように

「みんなのために」「和のために」と働いてきた疲れが出てくるタイミングです。

ふらりと、“ここではないどこか”に行ってしまいたい気持ちが溢れてくるかもしれません。

蠍座(10月24日~11月22日生まれ

柔よく剛を制す

人に対して、どのようなコミットメントが自分にできるのか、立ち止まって考えること。

そうすることで良い案が浮かんだり、強い味方を得たりできそうです。

射手座(11月23日~12月21日生まれ

自制心が大事

理想を追いかけていきたい!と意欲が湧きますが、自分のやるべきことをおざりにしないように。

「今持っている装備」が足りているのかいないのか、が重要です。

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山羊座(12月22日~1月19日生まれ

富(豊かさ)の動きに注目

個人の喜びが社会全体の喜びに繋がっていくようにしていくことが、今週のテーマです。

公平性があるかどうか、というところが重要なポイントです。

水瓶座(1月20日~2月18日生まれ

まずは深呼吸

気分が高揚し、舞い上がりがちになる週。

自分の支えになっているホームを振り返ることができれば、膨らんで弾けそうになっている気持ちが落ち着きそうです。

魚座(2月19日~3月20日生まれ

しっかり見つめて

こなすべき仕事があるのに、意思疎通がスムーズにいかず、焦るほどに空回りしそうな雰囲気です。

落ち着いて相手の言うことを追いかけ、対応すれば大丈夫でしょう。

左から齋藤精一、服部滋樹。柴田文江、倉本 仁

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