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クリエイティブデザイングループ・Bob Foundation from BHIVE

ブルータスが、クリエイターとファンとの距離感をもっと近づける次世代のコミュニティ〈BRUTUS CREATORS HIVE〉をはじめる。この新たな取り組みについて、そして参加クリエイターの1組である、クリエイティブデザイングループのBob Foundationを紹介する。

photo: Haruna Uchiyama / text&edit: Taichi Abe

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BRUTUS CREATORS HIVEとは?

時代を作り出すクリエイターを、より近くで応援するプロジェクト

グラフィックデザイナー、イラストレーター、ミュージシャンから、料理人、ダンサー、標本作家といった肩書の人々まで。まるでブルータスの特集ラインナップのような、“クリエイター”の幅をより広く捉えたコミュニティ〈BRUTUS CREATORS HIVE(以下BHIVE)〉をスタートさせた。

その仕組みを一言で説明すると、クリエイターとより深く交流するためのサブスクリプションスタイルのプロジェクト。BHIVEに集合した各クリエイターの中から気になるアカウントをフォローすると、彼ら彼女らによるBHIVE限定のコンテンツが楽しめる。普段は見せない創作の裏側を動画や文章で切り取って伝えたり、クローズドなイベントを開催したり、限定作品を販売したり。

参加クリエイターそれぞれのスペシャルな発信がBHIVE上で行われていく。不特定多数を相手にしたSNS上での発信とは異なり、サポートしてくれるファンへコンテンツを届けることで対価を受け取る、という創作活動が可能になるのだ。ブルータスはクリエイターを継続的にサポートしてきたメディアとしてこの場を創出し、クリエイターが生み出す世界とコンテンツがファンにより良い形で届くよう、新たな関係性が生まれる場をエディットする。

参加するファンだけが特別なコンテンツを享受

ファンは各クリエイターが個々に設定した金額でアカウントを購読。クリエイターのページに行くとオリジナルなコンテンツに加え、例えばYouTubeやSpotify、OpenSeaなどと連携した色々なコンテンツを楽しめる。例えば半年後にできる“作品”の制作過程を共有しながら、最後はそれを手に入れる、なんて楽しみも。

次世代のコミュニティ、BRUTUS CREATORS HIVEはじめます

クリエイティブデザイングループ・Bob Foundationについて

広く深くデザインに関わる20年間

イラストレーション、映像、グラフィックデザイン、プロダクト、コンセプトワーク…その“ワザ”は変幻自在に、まさに「クリエイティブデザイングループ」として活動するBob Foundation(ボブファウンデーション)は、朝倉充展さんと洋美さんによる夫婦のユニットだ。はじまりは、ロンドン。セントラル・セントマーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインにお互いが学生として学び、出会い、卒業後に帰国。

2002年、同グループを結成することになる。以降、自身の作品制作はもちろんのこと、メディアでの展開や、クライアントへのデザイン提供など、広く深く活動し、気がつけば20年。昨年2022年には高田馬場にある〈Ba Ba Ba〉にて、その周年を記念したアーカイブ展を行った。その展示作品を改めて振り返ってみて「よくこれだけやってきたよなって感じです」とふたりは笑う。

オンラインショップ『scope』の商品プロモーションのための動画作品。

節目を迎えてなお、その活動幅は広がりつつある。Bob Foundationとしての活動をベースにしながら、充展さんは友人のバイヤーと生活用品や日用品、衣料品などを買い付けて販売する「Lilla Bäcken(リッラベッケン)」の展開を、洋美さんは好きなクルマをテーマにしたクリエイティブユニット「HIROO REDSOX(ヒロオレッドソックス)」としての活動も行っている。

「クリエイティブのデパート」とも言えるほど、豊かなアイデアとテクニックを持つふたりが次にBHIVEという舞台で創り出そうとしている構想のひとつが「アートとグラフィックの入り口」。決して難しい学問としてではなく、キッズまでもが楽しめてアートやグラフィックデザインに興味を持って取り組んでもらえるような提案をしていく予定。「具体的な表現方法はまだ決まっていませんが、これまで通り手探りで考えていきたいと思っています」というふたりの新たなチャレンジが楽しみだ。

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