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俳優・村上虹郎が選ぶ、自分史上最高あんこ

初めて口にした瞬間から今に至るまで、誰しもに「最高」なあんことの出会いがあり、そのエピソードに為人(ひととなり)が表れます。あんこ好きの村上虹郎さんに、マイベストを聞きました。

photo: Megumi Seki / styling: Keisuke Matsuoka / hair&make: Takahiro Hashimoto / text : Yoko Fujimori

とにかく僕は、"あったかあんこ"ラバーです

僕は大の甘党なのですが、好きなものは限られているんです。お汁粉とあんまん、この2つがとにかく大好き。現場の朝はコンビニに寄ってあんまん買って、血糖値を上げて行くのが日課です。

お汁粉やぜんざいは、蕎麦屋さんや温泉宿の食事処などで見かけると必ず頼みます。つぶあんぎっしりのぜんざいよりは、こしあんのサラッとした御前しるこ派。あんこは大好きだけど、小豆だけでは僕には「圧」が強すぎるので、餅とか小麦粉とか、なにがしかの「プラス炭水化物」がある塩梅がちょうどいい。だから羊羹よりもお汁粉、あんまん、あとたい焼きもいい。あ、そうか、僕は「あったかいあんこ」が好きなのか(笑)。

〈甘味 おかめ 麹町店〉の御前しるこ
〈甘味 おかめ 麹町店〉の御前しるこ。2度晒した滑らかなこしあんが見事。840円。

〈おかめ〉はスタッフの方に教えてもらいました。ヴィンテージ家具好きなので、民藝の家具や調度品がある雰囲気もいいですね。この店の御前しるこは、滑らかで深みがすごい。この沁み入る感じはなんというか……ジャブやフックじゃなくて、ハイスピードカメラで撮ってるボディブローみたいに、ズウ〜ンと腹に入ってくる感じ(笑)。で、体に浸透すると元気になる。餅もおいしいし、この満足感はもう主食になり得る。現場の日の朝ご飯にしたら最高かも。ん〜まいっ。

シャツ参考商品(ベッドフォード/バースTEL:03-6432-9313)