魅力が幾重にも重なったSFアニメの傑作
SFながらも極めてリアリティが高くて、中学生時代に夢中になった『機動警察パトレイバー』シリーズ。中でも劇場版の本作は、今観ても、コンピューターウイルスに感染したOSを積んだレイバー=ロボットが暴走するという、30年以上前の作品とは思えないテーマの先進性とプロットの秀逸さに驚きます。
ロボットアニメとしてはもちろん、警察モノとして、アクションモノとして、あるいはサラリーマンモノとして……など、何重もの魅力が100分の中に詰まった奇跡みたいな作品です。
観るたび好きなシーンも変わりますが、最近は年を重ねたからか、レイバー隊を率いる後藤警部補が組織に絶望しながらも正しいことをしようともがくさまにグッときますね。あの有名な『踊る大捜査線』に影響を与えたというのも納得の傑作です。
![佐久間宣行の100回でも観たいアニメ映画『機動警察パトレイバー the Movie』](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/10/9e0f64e558a5972e522417beca9d50e9.jpg)
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