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空前絶後のカットが冴える米沢牛を存分に!駒沢大学〈米沢屋〉

地の利が良いとは言えない場所で、長く愛され続けているのには理由がある。通うほどクセになる穴場な町焼肉へ!

Photo: Kayoko Ueda / Text: Keiko Kodera

 米沢屋(駒沢大学)

口横の木板に書かれた“おしょうしな”とは、山形の方言で、ありがとうの意味。常連客が口を揃えて「こちらがお礼を言いたくなる」という理由は、採算度外視のサービス精神にある。ストレートな店名からも伝わる通り〈米沢屋〉では、山形が誇る米沢牛を提供。親交の深い仲卸から正肉のみならず、内臓肉まで一貫して米沢牛を仕入れることができるのが強みだ。

常連客から“ママ”と慕われる平川美佐さんが夫とともに焼肉店を始めたのは20年前のこと。当時、日体大の学生でアルバイトとして働いていた青井慎吾さんは、いまではカットの技術も冴える立派な肉職人に。

〈米沢屋〉のママと店長
名物ママの平川美佐さんと店長の青井慎吾さん。

まるでステーキのようなタンやゴマ油ベースのもみダレを使ったハラミのほか、自慢は鮮度の良さが光る内臓の盛り合わせ。ボリュームも圧巻な肉を盛大に焼き、ハサミでカットしたら、青ネギをたっぷりのせて食べるのが〈米沢屋〉流だ。スタミナ補給したいときのために、絶対押さえておきたいヨネ!