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渋谷〈焼肉 ホルモン 新井屋〉下町の名店で培った技でホルモン好きを虜に

フレンチや寿司のように、焼肉にも“名店DNA”が。師匠仕込みの技で魅するとっておきを紹介。

Photo: Kayoko Ueda / Text: Keiko Kodera

焼肉 ホルモン 新井屋(渋谷)

荒川区の三河島はコアな焼肉好きのあいだではよく知られたエリアである。その知名度向上に一役買っているのが〈焼肉 山田屋〉。都内でも“取材拒否”の店として有名で、メディアに登場することはまずないが、その血統を継いでいるのが〈焼肉 ホルモン 新井屋〉だ。

店主の新井英樹さんはホテルや高級焼肉チェーンを経て〈山田屋〉へ。5年間内臓の扱いを学び、2013年に独立し高円寺本店をオープン。今は阿佐ケ谷と渋谷の姉妹店を忙しく駆け回る毎日。さらには渋谷店のすぐそばに“はなれ”をオープンし、破竹の勢いを見せている。

焼肉 ホルモン 新井屋
店主の新井英樹さん。サービス精神旺盛な愛されキャラ。ホルモンの目利きや扱いに定評あり。

「ホルモンの良し悪しを決めるのは色、艶、香りなどいろいろありますが、手をかけた分だけおいしくなるというところに惹かれたんです」と新井さん。

ビジュアルも圧巻な厚切りタンや面脂と呼ばれるアゴ肉、ロースターを占拠するほど大きいBIGハツステーキなどの名物を引っさげ、自由に肉道を邁進する姿に“下町育ち”の意地とプライドが滲む。

焼肉 ホルモン 新井屋
BIGハツステーキ 香草バター1,210円。