1対1で“パンチライン”でお笑い対決
世界のYouTube急上昇を1ヵ月チェックして分析する連載。今回の国は「オランダ」。ほかの国ではあまりランクインしてこないジャンルの動画が1位でした。
それはStukTVさんの「心霊・オカルト」。ポルターガイストのような現象が起きるといわれている廃病院で、1泊過ごすのは誰なのか?日本のバラエティ的なノリがオランダ人にもありそうで意外でした。あと多く見られたのはわかりやすい、アホみたいだけど労力のかかる笑えるネタ。「家を逆さまにつくってみた」と大きな木の家を逆さまに組んでいったり、「ダクトテープで船をつくってみた」と、手作りの船を川に浮かべて必死に漕いだり。さらには“ロースト”と呼ばれる、有名人をからかう毒舌ショーの動画が多数ランクイン。
とりわけ面白いと思ったのは1対1で“パンチライン”で笑わせ合う対決。お互いが向かい合って座り、スマホにメモしてあるとっておきのジョークを浴びせていき、笑わせた回数を競う。海外のコメディを見て、日本的だなと思うことって稀なんですけど、『笑ってはいけない』や『ドキュメンタル』のような競技性のあるお笑い企画でした。日本が鎖国時代に貿易をしていた数少ない一国のオランダとは、面白バラエティに関する感覚が近いのかもしれません。