モンゴルについて
ユーラシア大陸中央の内陸に位置し国土の約80％を草原が占める。首都はウランバートル、人口約336万人。今でも国民の約2割は定住をしない遊牧民で、牧畜が盛んなために羊肉や羊乳が主なタンパク源。昔から「野菜は羊の食べ物」と菜食の習慣はなかったが、近年はポピュラーに。
シリンゴル（巣鴨）
品書きの主役は、国民食の羊肉料理。一頭買いした羊の正肉や内臓、脳味噌を煮込みや串焼き、ポーズ（蒸しまんじゅう）で提供する。イチオシはモンゴルでポピュラーな調理法、塩ゆで。骨付き肉をナイフで削いで食べると、身と脂の濃厚な風味が堪能できる。羊肉スープのうどん・シャルテホールやおやつの定番・ボルツクなど、主食である小麦の一品も楽しめる。
チャンサンマハ（骨付き羊肉岩塩煮）1,700円。醤油タレ付き。 
モンゴルのドーナツ・ボルツク（左）はミルク入りプーアル茶・スーテーツァイ（上）とセットで500円。岩塩（右）を削ってかけて食す。 
モンゴルのウォッカ・ジンギスハーン。グラス450円。 
シェフのチングルトさんは馬頭琴の名手。毎夜20時から店で演奏会を開催。
モンゴルを楽しむ映画
『ターコイズの空の下で』
柳楽優弥主演のロードムービー。ある人を探すために、言葉も価値観も異なる日本人とモンゴル人の2人が共に行動する。「広々した荒野の風景はもちろん、そこを馬や車で駆ける2人の民族衣装も旅情を掻き立ててくれます」（矢田部）
セレクター：矢田部吉彦（前東京国際映画祭作品選定ディレクター）
やたべ・よしひこ／2021年よりフリーランス。不定期で映画上映会を開催。
モンゴル語で言ってみよう
現地の言葉で「ありがとう」：バヤルララー
現地の言葉で「おいしい」：アムッタイ
