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プロが選ぶ、働く机の名作4選。〈PFS〉〈エスニクラフト〉〈メトロクス〉〈石巻工房〉

インテリアスタイリスト・川合将人さんセレクトの机をコメントとともに紹介。まずはモノがしまえて使い勝手のいい引き出し付き。ペーパーレス時代に合わせ、引き出しがスリム化したものも人気です。

photo: Masaki Ogawa / styling: Masato Kawai / edit & text: Masae Wako

〈PACIFIC FURNITURE SERVICE〉PC DESK

手前が斜めになった変形天板で、長時間のPC作業も快適

東京・恵比寿の人気ショップ〈PFS〉のオリジナル。座った人の位置とパソコン画面との間に適度な距離を作る変形天板が特徴だ。「アメリカのヴィンテージ家具のような雰囲気で、後ろ姿もカッコいい。スクエアになりがちな仕事場にリズムを生むデザインです。天板と引き出しの間の隙間は、メモやリモコン、スマホなどを仮置きできてすごく便利」。

「PC DESK」PACIFIC FURNITURE SERVICE
「ピーシーデスク」H73×W135×D75cm 187,000円(パシフィック・ファニチャー・サービス TEL:03-3710-9865)

〈müller〉NEW CLASSIC LINE

職人のハンドメイドで作られたオフィス仕様のスチール家具

「〈ミューラー〉は銀行のカウンターなど、オフィス家具を中心に作っているドイツの家具ブランド。金属の使い方がとても上品で、溶接、塗装、磨きまですべて手作業で行っています。脚部にメタリックな装飾のラインを入れているのもカッコいい」。本体はスチールにアクリルラッカー塗装。天板はリノリウム仕上げで、エッジに耐衝撃用のラバーが施されている。

「NEW CLASSIC LINE」müller
「ニュークラシックライン」 H77×W145×D80cm 572,000円(ミューラー/リビング・モティーフ TEL:03-3587-2463)

〈METROCS〉F031 Desk

引き出し付きなのにコンパクトなフレンチモダンの傑作

フレンチミッドセンチュリーを代表する巨匠、ピエール・ポランのデザイン。彼が1953年に発表した名作デスクを、日本の職人技術で復刻した。「メラミン化粧板の天板とオーク材の引き出しをL字金具でつなぎ、スチールの脚で支えている。ポラン初期の特徴でもある機能的でミニマルなデザインです。ヴィンテージ家具との相性も抜群で、360度どこから見てもきれい」。引き出しは左袖のタイプも。

「F031 Desk」METROCS
「F031 デスク」H72.5×W130×D61cm 192,500円(メトロクス TEL:03-5777-5866)

〈ISHINOMAKI LABORATORY〉KOBO ST-DESK drawer

頑丈で優しい。東北発のDIYブランドによる組み立て式

石巻工房〉は東日本大震災の復旧と復興を背景に始まった家具ブランド。DIYをテーマにしたもの作りが人気。「脚は建築にも使われる頑丈なスチールアングル材ですが、床に触れる部分だけがさりげなく木になっていて、作り手の優しさを感じます」。デザインは建築家の芦沢啓治。天板は極薄の板を積み重ねたプライウッド。3色から選べるリノリウム仕上げで、写真はスモーキーブルー。

「KOBO ST-DESK drawer」石巻工房
「コウボウSTデスク ドロワー」H73×W140×D75cm 233,200円(石巻工房 kobo-shop.net