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ナチュラルワインのお店ガイド:浅草〈ラ・メゾン・ド・一升ビン〉生産者の思いを飲み手に伝える

もっと自由においしいワインと出会いたいなら、信頼できる“注ぎ手”と“売り手”を見つけることが近道です。首都圏を中心に全国の各都市まで、オープン5年ほどのバー、レストラン、酒場、酒販店……53軒と、その店主/オーナーを、おすすめの一本とともにご紹介。

photo: Masanori Kaneshita / text: Junko Nakahama

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生産者の畑に足を運び、
その思いを飲み手に伝える。

2004年、神泉に開業した〈ブチ〉を皮切りに、日本ワインの応援団長として活躍してきた岩倉久恵さんが、2018年、初の東側、浅草に作った酒場。「酒を酌み交わす文化に原点回帰しようと、約10種の日本の一升瓶ワインを揃えました」。

ラ・メゾン・ド・一升ビン(東京/浅草)店主の岩倉久恵さん

扱う日本ワインは、ブドウ栽培に軸足を置いた造り手のものばかりで、実際に訪ねて納得したうえで紹介する。「その年の天候や造り手のライフイベントなど背景を伝えていきたい」。“日本が、ワイン産地として”という、岩倉さんが思い描いた未来は見事に形になっている。目の前の一杯を造った人がふらりと訪れることも。

タケダワイナリー サンスフル白(発泡)2021
タケダワイナリー サンスフル白(発泡)2021/「日本中にファンを持つ山形の岸平典子さんが、地元の農家を守る覚悟で、食用ブドウのデラウエアで造る究極の日常ワイン。SO2も無添加。二日酔いでも飲めちゃいます」。グラス750円、ボトル5,000円。

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