あなたは、何と言って葬られるのでしょうか?
自分が死んだ後のことを想像してほしい。あなたが親しい人々に葬られるところを。ナンシー関や武満徹のように、「無二の存在」として言葉をかけてもらえるだろうか。
忌野清志郎やいかりや長介のように、盟友が心温まる思い出を語ってくれるだろうか。自分では決して見ることのできない世界から、どんな言葉が送られるのか、それは自身の生き方にかかっている。
フィデル・カストロ → チェ・ゲバラ
原田芳雄 → 松田優作
森田一義 → 赤塚不二夫
キアヌ・リーヴス → リヴァー・フェニックス
甲本ヒロト → 忌野清志郎
勝新太郎 → 石原裕次郎
谷川俊太郎 → 武満徹
小林秀雄 → 中原中也
阿久悠 → 久世光彦
マドンナ → ジャンニ・ヴェルサーチ
パリス・ジャクソン → マイケル・ジャクソン
坪内祐三 → ナンシー関
加藤茶 → いかりや長介
草野心平 → 金子光晴
アントニオ猪木 → 三沢光晴
マイケル・ジャクソンは世界中の人々を魅了するポップスターでありながら、1人の父親として穏やかな時を過ごしたはずだ。だからこそ、娘のパリスは初めて公の場に登場し、世界に向かって、「1つだけ言いたいのは……」と訴えた。誤解を受けがちなマイケルの「本当の姿」を語らずにはいられなかったのだ。
私たちは、思い描くようなピースな臨終を迎えることができるとは限らない。むしろ、願いが叶うことのほうがはるかに少ないはずだ。もう一度、想像してほしい。