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週末の酒がうまい、BRUTUSの聞くレシピ Vol.42「サーモンとポテトのフライドサラダとクラフトビール」

最近、周りに料理上手な友達が増えてきた。どこの料理人から教わったのか、ちょっとしたひと手間で、ゲストを喜ばせたりして、なんだか羨ましい。自慢の一品をサラッと作れるスキルがあれば、週末の酒はもっとおいしくなるはずだ。気負わず簡単に作れる、とっておきのレシピを教えてくれるのは、料理家で〈and recipe〉主宰の山田英季さん。さて、今回のメニューは……


前回ポルチーニのホットポテトサラダと、焼酎《謳歌》のソーダ割りも読む。

photo & text & recipe: Hidesue Yamada

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日暮れまじかに、少し肌寒いと感じれば、それはもう秋だ。とにかく何をするにも気持ちがいいこの季節。空腹の腹をさすりながら、スーパーに立ち寄り、鮮やかなサーモンと目が合った。

「付け合わせに、じゃがいもでも蒸すかな」なんて妄想をしていると、突然、ビールが飲みたいと思って、お酒コーナーに立ち寄る。ラベルが、かっこいいクラフトビールを見つけて、ハーブを買い足すことにした。

ポッドキャストで作り方を聞く

さて今回は、サーモンとポテトのフライドサラダを作る。

まずは、耐熱ボウルに芽をとったじゃがいもと、分量外の水100mlを少し入れ、ラップをして、600W電子レンジで8〜10分ぐらい「チン」する。串がスッと通れば大丈夫。もちろん茹でてもOKだ。

加熱している間に、食材を切る。赤玉ねぎ、パセリはみじん切りにして、黄パプリカは、皮を剥いてから粗みじん切りにする。ディルは、適当な大きさに切ればいい。サーモンは、お刺し身でも食べられるものを買うと、骨もないので便利ある。それをひとくち大に切っておく。

じゃがいもに火が通ったら、フォークを2本使って、背を合わせてじゃがいもに突き刺して割る。4等分ぐらいにすると食べやすい。

フォークで割ると何がいいって、断面が波形になって、カリッとザックと揚げ上がる。それを、フライパンに皮を下にして並べ、6分目ぐらいまで油を注ぐ。常温で良い。

これを火にかけて、じっくり6〜8分ぐらい揚げていく。表面だけじゃなく少し厚めに揚がるから、ザクザク食感が出来上がるのだ。揚げ上がったら、塩を振っておく。

残った油に、塩と片栗粉をまぶしたサーモンを入れて、3分ほど揚げる。カットしたにんにくの断面を擦りつけたボウルに材料を全部入れて、塩、黒コショウ、オリーブオイルを入れて混ぜる。

器に盛り付けて、お好みでフレンチマスタードやマヨネーズを添えても美味しい。

ビールをプッシュと開けて、ザクザクのポテトを食べれば、合わないわけがない。一瞬でビールは、なくなるので、冷蔵庫にワインも忍ばせておくことをオススメする。

サーモンとポテトのフライドサラダとクラフトビール
ポテトを頬張ったら、すかさずにIPA。この程よい苦味が油っぽさを軽やかに切ってくれる。

サーモンとポテトのフライドサラダとクラフトビール

サーモンとポテトのフライドサラダとクラフトビール

材料(2人分)
・サーモン……150g
・じゃがいも……3個
・にんにく……1かけ
・赤玉ねぎ……1/6個
・黄パプリカ……1/6個
・ディル……4枝
・パセリ……2枝
・塩……適量
・黒コショウ……少々
・オリーブオイル……小さじ2
・片栗粉……適量
・揚げ油……適量

作り方
①じゃがいもの芽をとって、耐熱ボウルに入れ、分量外の水(100ml)を入れてラップをし、600Wの電子レンジで8~10分加熱する。
②赤玉ねぎとパセリはみじん切りにし、黄パプリカは皮を剥いてから粗みじん切りにする。ディルはざく切りにする。サーモンをひとくち大に切り、両面に下味の塩を振る。
③①のあら熱が取れたら、2本のフォークで割くようにして、ざっくりと4等分に分ける。
④フライパンに③を皮を下にして並べ、常温の油をじゃがいもの高さの6分目まで注ぎ、火にかけてカリカリになるまで6~8分ほど揚げ、塩を振る。
⑤サーモンに塩ひとつまみと片栗粉をまぶし、④で使った油で、3分ほど揚げる。
⑥ボウルに、にんにくの断面を擦りつけ、全ての材料を入れて、さっくりと和え、器に盛り付け、お好みでフレンチマスタードやマヨネーズを添える。

1890年にスペイン・マドリードで創業したビールメーカーによる《マオウ セッションIPA》
《マオウ セッションIPA》330ml
今回合わせたお酒は、1890年にスペイン・マドリードで創業したビールメーカーによる《マオウ セッションIPA》。程よい苦味が揚げたポテトによく合う。アルコール度数4.5%、オープン価格。

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