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週末の酒がうまい、BRUTUSの聞くレシピ Vol.40「オリーブオイルレモンバジル素麺と、微発泡のロゼワイン」

最近、周りに料理上手な友達が増えてきた。どこの料理人から教わったのか、ちょっとしたひと手間で、ゲストを喜ばせたりして、なんだか羨ましい。自慢の一品をサラッと作れるスキルがあれば、週末の酒はもっとおいしくなるはずだ。気負わず簡単に作れる、とっておきのレシピを教えてくれるのは、料理家で〈and recipe〉主宰の山田英季さん。さて、今回のメニューは……。

前回トムヤム冷やし中華とライムサワーも読む。

photo & text & recipe: Hidesue Yamada

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クーラーの効いた部屋への扉を開け、中に入った瞬間、身体中で余すことなく冷気を纏おうと顔を上げて、風の前に立つ。汗を落ち着かせ、昼食の準備に冷たい素麺を茹でる。こんな休日は、ジメジメした日本の夏のルーティンのようなものだ。

素麺は毎年、たくさんのアレンジレシピを考えてきた。といっても、つゆの方ばかりで、素麺をアレンジしているわけではない。
ということで、普段のめんつゆでも、ガラッと変化するレシピを紹介する。

ポッドキャストで作り方を聞く

まずは、レモンの皮をすりおろす、レシピでは控えめに半分にしているが、1個まるまる使っても美味しい。バジルは千切りにして、松の実はすり鉢でつぶしておく。

素麺を茹でて、冷水でしめる。ここをサボるとコシ、歯切れの良さが変わるので、入念に冷やす。氷水につけた手が、痛くなるほど冷やさなければならない。

水気を切って、器に盛り付ける。

バジル、松の実、削ったレモンの皮を飾り、黒こしょうをガリガリ削って、レモン汁をたっぷりと、オリーブオイルをたらりで、完成。

今回のポイントは素麺のつゆではなく、麺でアレンジをすること。ということで、用意した具材を盛り付けていく。つゆは一般的な市販のものを用意。

いつものめんつゆに、すくいあげた素麺をつけ、ツルッとすする。

口の中は、レモン、バジル、オリーブオイルの夏の香りにめんつゆのうまみが押し寄せる。

爽やかな香りを鼻先に残したまま、微発泡のロゼワインを口に含むと、シュワシュワと音を立てながら、さっきまでとは違う甘酸っぱい夏の香りが広がった。

夏の後半戦、ぜひ試してもらいたい。

合わせたのは京都の丹波ワイン。微発泡のロゼでスキッと軽やかな飲み口で、夏によく似合う。

オリーブオイルレモンバジル素麺と、微発泡のロゼワイン

材料(2人分)
・素麺……3束
・レモン……1/2個
・オリーブオイル……大さじ1と1/2
・バジル……10枚
・松の実……大さじ2
・黒こしょう……適量
・めんつゆ……適量

作り方
① レモンの皮をすりおろす。バジルは千切りに、松の実はすりつぶす。
② 素麺を茹でて、冷水でしめる。
③ 器に盛り付けて、バジル、松の実、レモンの皮をのせ、黒こしょうを振り、レモン汁とオリーブオイルをかけ、めんつゆを添える。

《てぐみpetit ロゼ》500ml
今回合わせたお酒は、京都丹波ワインの《てぐみpetit ロゼ》。国産ぶどうを使った、ロゼのスパークリングワイン。辛口でスキッと軽やかな味わい。500mlのボトルサイズで飲み切りやすい。750mlのボトルもあり。アルコール度数11%、価格1,320円(編集部調べ)/京都丹波ワイン

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