クーラーの効いた部屋への扉を開け、中に入った瞬間、身体中で余すことなく冷気を纏おうと顔を上げて、風の前に立つ。汗を落ち着かせ、昼食の準備に冷たい素麺を茹でる。こんな休日は、ジメジメした日本の夏のルーティンのようなものだ。
素麺は毎年、たくさんのアレンジレシピを考えてきた。といっても、つゆの方ばかりで、素麺をアレンジしているわけではない。
ということで、普段のめんつゆでも、ガラッと変化するレシピを紹介する。
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まずは、レモンの皮をすりおろす、レシピでは控えめに半分にしているが、1個まるまる使っても美味しい。バジルは千切りにして、松の実はすり鉢でつぶしておく。
素麺を茹でて、冷水でしめる。ここをサボるとコシ、歯切れの良さが変わるので、入念に冷やす。氷水につけた手が、痛くなるほど冷やさなければならない。
水気を切って、器に盛り付ける。
バジル、松の実、削ったレモンの皮を飾り、黒こしょうをガリガリ削って、レモン汁をたっぷりと、オリーブオイルをたらりで、完成。

いつものめんつゆに、すくいあげた素麺をつけ、ツルッとすする。
口の中は、レモン、バジル、オリーブオイルの夏の香りにめんつゆのうまみが押し寄せる。
爽やかな香りを鼻先に残したまま、微発泡のロゼワインを口に含むと、シュワシュワと音を立てながら、さっきまでとは違う甘酸っぱい夏の香りが広がった。
夏の後半戦、ぜひ試してもらいたい。

オリーブオイルレモンバジル素麺と、微発泡のロゼワイン

材料(2人分)
・素麺……3束
・レモン……1/2個
・オリーブオイル……大さじ1と1/2
・バジル……10枚
・松の実……大さじ2
・黒こしょう……適量
・めんつゆ……適量
作り方
① レモンの皮をすりおろす。バジルは千切りに、松の実はすりつぶす。
② 素麺を茹でて、冷水でしめる。
③ 器に盛り付けて、バジル、松の実、レモンの皮をのせ、黒こしょうを振り、レモン汁とオリーブオイルをかけ、めんつゆを添える。

今回合わせたお酒は、京都丹波ワインの《てぐみpetit ロゼ》。国産ぶどうを使った、ロゼのスパークリングワイン。辛口でスキッと軽やかな味わい。500mlのボトルサイズで飲み切りやすい。750mlのボトルもあり。アルコール度数11%、価格1,320円(編集部調べ)/京都丹波ワイン