週末の酒がうまい、BRUTUSの聞くレシピ Vol.36「アスパラのビスマルクとオレンジハイボール」

最近、周りに料理上手な友達が増えてきた。どこの料理人から教わったのか、ちょっとしたひと手間で、ゲストを喜ばせたりして、なんだか羨ましい。自慢の一品をサラッと作れるスキルがあれば、週末の酒はもっとおいしくなるはずだ。気負わず簡単に作れる、とっておきのレシピを教えてくれるのは、料理家で〈and recipe〉主宰の山田英季さん。さて、今回のメニューは……。前回の「アスリート飲み マグロとクルミの生春巻きと焼酎ソーダ」も読む。

photo & text & recipe: Hidesue Yamada

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春になって陽気は良いのに、冬に慣れてしまった体は重く、心と体はシーソーのようにアンバランスだ。

こういう時は、食べ物を華やかにして、なんとか気持ちを上げる。黄色や、オレンジ、緑といった食材をふんだんに使って、それだけをたっぷりと食べるのだ。

今回は、旬のアスパラを使って、ビスマルクを作り、オレンジハイボールを合わせたいと思う。

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まずは、潰したにんにくを皮ごとフライパンに入れ、パンチェッタ(豚バラ肉の塩漬け)とオリーブオイルを少量入れて、弱火で焼き色がつくように炒める。パンチェッタの塩気と脂は、この料理のソースなのだ。

そこへ卵を2つ割り入れて、最初は強火で卵の端をカリカリに焼く。焼き色がついてきたら、弱火にして、黄身を半熟に仕上げる。


アスパラの硬い分の皮を剥いて、塩茹でする。いつもより少し長めに茹でると甘みが出やすいので、食感より甘み優先のこの料理には向いている。

アスパラは根元の部分の皮が厚い。食べやすくするために、硬い部分(下から5cmくらい)だけ剥いておく。甘みを出すために、くたっとするまで茹でる。


お皿に茹で上がったアスパラを並べ、パンチェッタと目玉焼きを載せる。そこへ、これでもかとパルミジャーノを振りかけて、黒こしょうとオリーブオイルを回しかければ出来上がり。

アスパラは切らずにワイルドに盛り付ける。アスパラ→目玉焼き→パンチェッタと載せた上から、ためらわずにパルミジャーノをたっぷりと。

白ワインを合わせても、もちろんバツグンに旨い。ただ、今回は、香り豊かなオレンジハイボールを合わせる。

グラスにハイボールをお好みの割合で作り、輪切りのオレンジで蓋をする。こうすると、飲むたびにオレンジの香りが鼻の前に広がるのだ。

春の昼下がりに飲み始めるにはちょうど良い、つまみとお酒である。

アスパラのビスマルクとオレンジハイボール

材料 3~4人分
・アスパラ………………………2束
・パンチェッタ………………60g
・にんにく………………………1かけ
・卵…………………………2個
・オリーブオイル……………大さじ1
・パルミジャーノ・レッジャーノ(チーズ)…適量
・黒こしょう…………………少々

作り方
①フライパンに潰したにんにく、パンチェッタ、オリーブオイルを入れて、弱火で焼き色がつくように炒める。
②パンチェッタとにんにくを、フライパンの端に寄せ、卵を割り入れて半熟の目玉焼きを作る。
③アスパラの硬い部分の皮を剥き、塩茹でする。
④器に③のアスパラを盛り付け、②を載せて、分量外のオリーブオイルとパルミジャーノ・レッジャーノ、黒こしょうをかける。

ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内 PREMIUM 350ml
今回合わせたお酒は、オレンジの輪切りを浮かべたハイボール。ウイスキーは広島県で造られるジャパニーズウイスキー。重厚感のあるボトルにも趣がある。アルコール度数40% 1,540円(サクラオブルワリーアンドディスティラリー)

料理家・山田からイベントのお知らせ

東京・中延にあるタコスショップ〈みよし屋〉で、一夜限りのイベントを行います。当日は、「聞くレシピ」でもお馴染みの〈みよし屋〉店主・阿部太一さんと一緒に山田も厨房に入って腕を振るいます。

メニューは、タイ料理をトルティーヤで巻く、新しいタコススタイル。お楽しみに!

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