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週末の酒がうまい、BRUTUSの聞くレシピ Vol.33「生ハムとゆずこしょうのそばとシャンパンで年越し」

最近、周りに料理上手な友達が増えてきた。どこの料理人から教わったのか、ちょっとしたひと手間で、ゲストを喜ばせたりして、なんだか羨ましい。自慢の一品をサラッと作れるスキルがあれば、週末の酒はもっとおいしくなるはずだ。気負わず簡単に作れる、とっておきのレシピを教えてくれるのは、料理家で〈and recipe〉主宰の山田英季さん。さて、今回のメニューは……。前回の「沁みるあごだし芋煮と熱燗」も読む。

photo & text & recipe: Hidesue Yamada

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年の瀬になり、見て見ぬ振りをしていた部屋の隅や、引き出しの中を掃除しています。

みなさんはどんな一年でしたか?僕は、たくさんの料理を作り、たくさんのご飯を食べました。
料理をしていると、人の笑い声や笑顔とたくさん出会えます。それは、とても嬉しく幸せなことだと感じます。

さて今回は、今年最後の笑顔の場、そして新しい一年の初笑いの場にぴったりな「生ハムとゆずこしょうのそば」を作りたいと思います。

ポッドキャストで作り方を聞く

まずはめんつゆ作りです。

鍋に水と昆布を入れて、3時間ほど置いておきます。時間があるなら冷蔵庫で一晩つけておいても美味しいです。そこにだしパックを入れて火にかけ、沸騰する手前で弱火にして8〜10分ほど煮出します。

次は具材の準備です。クレソンの茎は小口切りに、葉は食べやすい大きさに切ります。ゆずの皮を千切りにします。果汁は、ボウルに搾っておきます。生ハムは食べやすい大きさに切ります。具材の準備ができたので、そばを茹でます。今回は生そばですが、乾麺でも美味しく作れます。

茹で上がったそばを冷水で洗って、水気を切ります。ゆず果汁を搾ったボウルに、ゆずこしょうを混ぜて、そばを入れてゆずの香りをまとわせます。器に、そば、クレソン、ゆずの皮、生ハムを盛り付け、オリーブオイルを回しかけます。

あとは、ざるそばの要領で、めんつゆにつけて食べるだけです。

ゆずとオリーブオイルの香りと生ハムのうま味、それらをそばがしっかりと受けとめます。口の中に残るピリッとしたゆずこしょうのアクセントと、舌の上のシャンパンのシュワシュワが、ベストマッチします。

シャンパンでお祝いしながら、少し洋風な年越しそばで、良いお年をお迎えください。

生ハムとゆずこしょうのそばとシャンパンで年越し

生ハムとゆずこしょうのそばとシャンパン

材料 2人分
・生そば……………2束(220g)乾麺でもOK
・生ハム……………4枚
・クレソン…………1/2束
・モッツァレラチーズ…50g
・ゆずこしょう……小さじ1/2
・ゆずの皮…………1/4個分
・ゆず果汁…………1/4個分
・オリーブオイル…大さじ1

<めんつゆ>
・水………………500㎖
・だしパック……1袋
・昆布……………1枚(4㎝×4㎝)
・しょうゆ………140㎖
・砂糖……………大さじ2
・みりん…………80㎖

めんつゆの作り方
①鍋に水昆布を入れて、3時間ほど置いておき、だしパックを入れて、沸騰する手前で弱火に落とし、8~10分煮る。
②①のだしパックを取り出し、砂糖、みりんを入れて、一煮立ちさせ、しょうゆを加えて、粗熱が取れるまでおき、冷蔵庫で冷やす。

そばの作り方
①ゆずの皮は千切りにし、果汁はボウルに搾っておく。クレソンは、茎は小口切りに葉は、食べやすい大きさに切る。生ハムを食べやすい大きさに切る。
①そばを茹でて冷水でしめ、ザルで水気をきる。
②ボウルにゆずこしょうとゆず果汁を入れて混ぜ、そばを加えて全体を混ぜる。
③器にそばを盛り付け、生ハム、クレソン、手でさいたモッツアレラチーズをのせ、ゆずの皮、分量外のオリーブオイルを回しかける。
④めんつゆを添えて、ざるそばのように食べる。

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