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週末の酒がうまい、BRUTUSの聞くレシピ Vol.23「キャラメルパンナコッタとダークラムのレモン湯割り」

最近、周りに料理上手な友達が増えてきた。どこの料理人から教わったのか、ちょっとしたひと手間で、ゲストを喜ばせたりして、なんだか羨ましい。自慢の一品をサラッと作れるスキルがあれば、週末の酒はもっとおいしくなるはずだ。気負わず簡単に作れる、とっておきのレシピを教えてくれるのは、料理家で〈and recipe〉主宰の山田英季さん。さて、今回のメニューは……。前回の「金目鯛の煮付けと熱燗」も読む。

photo & text & recipe: Hidesue Yamada

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誰かをもてなす日、キャラメルパンナコッタとダークラムのレモン湯割

気がつけば、今年の1カ月も終わり、2月になりました。

今月はバレンタインデーがあり、3月にはホワイトデーも控えているということで、今回は、家でゆっくりお祝いをするときにぴったりなデザート、キャラメルパンナコッタを紹介します。

本日のゲストは建築家でDOMINO ARCHITECTS代表の大野友資さんです。ご自身でも料理をされるほか、建築と料理の共通点についても興味深いお話をお聞きしています。

ポッドキャストで作り方を聞く

では早速、キャラメルソースを作ります。小鍋にグラニュー糖と水を入れて、グラニュー糖が溶けるまで中火にかけます。

このときに、あまり鍋を触らずにじっくり待ちましょう。しばらくすると溶けたグラニュー糖が茶色くなってきます。

グラニュー糖と水を火にかけるとこの状態に。初めての人は特に、じっくり待ちましょう。

そうしたら、鍋を揺すりながら全体の色が均一になるようにし、想像以上に濃い茶色になるまで焦がしていきます。

今回のキャラメルソースは、少し苦い方がお酒とも相性が良いです。そこにお湯を加えてソース状にし、取り出したバニラビーンズをさやごと加えてよく混ぜ、あら熱をとります。

次はパンナコッタを作ります。小さめの容器に粉ゼラチンと水を入れて、粉ゼラチンが溶けやすいようにふやかします。

鍋に牛乳の半量、グラニュー糖を入れて、沸騰する直前まで温め、ふやかした、粉ゼラチンを加えて、混ぜながら溶かします。

粉ゼラチンが溶けたら、鍋を火からおろし、残りの牛乳と生クリームを加えて、混ぜます。あら熱がとれたら、プリン型に入れて、冷蔵庫で半日程度、冷やし固めます。

耐熱の容器であれば大丈夫だが、プリン型の方がベター。

盛り付けは、お湯の中にプリン型を浸けて、外側を少し溶かし、お皿に逆さまに載せて、円を描くように揺すると遠心力で型から外れます。キャラメルソースと刻んだ板チョコを飾れば出来上がりです。

今回のデザートは、オーブンなどを使わずに普段の鍋で作れるので、簡単です。ぜひ試してみてください。

《合わせたお酒》
僕が大好きなネパールのダークラムのレモン湯割りを合わせました。割合は、ダークラム「4」に対して、お湯を「6」程度がおすすめです。そこへレモンを浮かべれば出来上がりです。

キャラメルパンナコッタとダークラムのレモン湯割

材料 プリン型6個分

・生クリーム…………200㎖
・牛乳…………………300㎖
・グラニュー糖………40g
・粉ゼラチン…………8g
・水……………………50㎖
・板チョコ……………適量

《キャラメルソース》
・グラニュー糖………50g
・水……………………小さじ2
・お湯…………………60g
・バニラビーンズ……1/2本

作り方

(1)小鍋にキャラメルソースのグラニュー糖と水を入れて、グラニュー糖が溶けるまで中火にかける。
(2)(1)が焦げ茶色になったら、お湯を注いで、バニラビーンズを加えてよく混ぜ、あら熱をとります。
(3)小さめの容器に水とゼラチンを入れてふやかす。
(4)鍋に牛乳の半量、グラニュー糖入れて、沸騰する直前まで温め、(3)を加えて混ぜながら溶かす。
(5)(4)に残りの牛乳と生クリームを加えてよく混ぜ、プリン型に入れて、あら熱がとれたら、冷蔵庫で半日程度、冷やし固める。
(6)型からパンナコッタを外し、好きな大きさに切って、器に盛り付け、ソースをかけて、刻んだ板チョコを振る。

ククリラム
ネパール製のダークラム。南部地域で採れる良質なサトウキビをはじめ、ほぼ国内の原料で作られる。オーク樽で8カ月間熟成され、繊細でハチミツのような甘さ、温かみのある後味が特徴。カトマンズにあるネパールディスティラリー社の商品で、国内人気はもとより、海外でも高く評価されている。アルコール度数42.8%。2,178円(750ml)
HP:https://mayur.ocnk.net/product/28

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